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長崎ちゃんぽん in長崎 1

 長崎観光で長崎ちゃんぽんを楽しむ人々の間で、一部のインフルエンサーが紹介した店だけに注目が集まるという奇妙な現象があるようです。
 まあ、そういう店は相対的に優れていることが多いので、行くのも悪くはないし、失望はしないはずでしょう。しかし、それ以外にも優れた店があります。
  長崎市生まれ、就職は東京、現在長崎在住の著者は、最近、長崎グルメ観光動画などを視聴してみて、違和感をもちました。それをきっかけに、最近、長崎市内で努めてちゃんぽんを食べ歩きしてみましたので、いろいろ書いてみようと思います。イメージは2011年11月ごろ長崎空港で私が撮影した長崎ちゃんぽんの巨大ディスプレイです。かなり誇大なものですが、面白いものだったので、現在は空港に展示されていないのを、残念に思っております。

リンガーハット伝説


長崎市内の店の看板

 「長崎人もリンガーハットのちゃんぽんが一番だと思っている」というデマが流布されております。
リンガーハットは、長崎では可もなく不可もない、安心して食事できるファミレスという評価でしょう。麺が少し他の長崎チャンポンと違うので「あれは長崎ちゃんぽんではない」という人さえいますが、まあ許容範囲だと思います。もともと「浜勝」というトンカツ屋がはじめた事業で、大成功したので嫉妬もあるのかもしれませんね。店長によって違うのか、とてもおいしくなったり、ひどくなったりすることがあります。東京などにあるリンガーハットも東京風に味をあわせて営業しているのか、長崎のリンガーハットとは相当味が違うそうです。また、県外で長崎ちゃんぽんを食べるときリンガーハットが無難な選択です。そこで、同席した長崎市出身者が、雰囲気を壊さないためにそういうことを言ってしまうということもあるでしょう。

長崎の習慣・風習

 長崎の習慣として、チャンポンには白胡椒、皿うどんには「ウスターソース(長崎では金蝶ソースという甘めのソースが人気)」をかけて食べる。東京などでは酢を使ったりするようですが、長崎ではこうです。別におしつけるつもりはないですが、伝統としては、そうだというだけです。
 20世紀の長崎では、ちゃんぽん、皿うどんは、出前してもらうことが多かったものです。町中華の店だけでなく、かなり大きな中華料理店でも出前サービスしているところがありました。実家ではよく利用しておりました。したがって古い長崎人は、「ちゃんぽん」や「皿うどん」の店はなじみの出前の店しか知らないという場合が多かったと思います。中華街に行くとしても、宴会や家族やグループでの中華料理の食事なんで、ちゃんぽんは食べないでしょう。ただ、最近そういう出前の店が消えつつあり、困っている状態です。

ちゃんぽんインフレ

 有名店のちゃんぽんの価格はここ数ヶ月で急にあがってしまいました。2024年11月現在の感じです。特に中華街の価格のインフレはひどいようです。まだ旧価格でやってるところもありますが。。

「こってり」 と 「あっさり」

群来軒のちゃんぽん

長崎ちゃんぽんといっても、「あっさり系」と「こってり系」の両方があります。
 半世紀前では、あっさり系が大部分だったのです。とんこつラーメンの流行のあおりか、観光客の方々がこってり系を好まれることが多いことからか、新地中華街では、こってり系をだす店が多くなりました。


共楽園

あっさり系の代表は、中島川沿いの店:共楽園でしょう。ここは超あっさり系で、当方にとってもちょっとあっさり過ぎ、ヤリスギかな? と感じられるぐらいです。
 一方、コッテリ系のとんこつ系のようにすらみえる、白濁したどっしりしたスープとしては、江山楼がよく知られています。
 

群来軒

他の「こってり」系の店では、群来軒でしょうか。こくのあるスープのみで勝負で、上イメージのように具が少なくスープと麺だけを味わうという店です。群来軒は、コロナ以後、夜だけの営業になったようです。
町の小さな店は、だいたい、あっさり系です。でも、かなり当たり外れがありますね。

 私がいった他の特色のある店(万人向けとは限らない)は続編で紹介しますね。
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