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プランニングの「アナデジタル」化をPoCする

PoC(読み:ピーオーシー、ポック)とは「Proof of Concept」の略で、日本語では「概念実証」と訳される言葉です。 サービスや製品に用いられるアイデアや技術が実現可能かを確認する一連の検証作業を指します。

NECソリューションイノベータ

「アナデジタル」というのは私の造語で、アナログとデジタルを融合させたものをいいます。ここでいう融合とは、「その行為を実現している要素はデジタルだが、行為そのものはアナログである」ということを意味します。

このアナデジタルの概念実証、すなわちPoCをやってみようと考えています。具体的には、いま私が運用しているプランニングの仕組みをアナデジタルでできるかどうかの検証です(平たく言うとApple Pencilを用いて手書きプランニングの運用ができるか、効果があるかということです)。検証の内容は以下の通りです。

  • マンスリープラン、ウィークリープラン、デイリープランをiPad miniで行う

  • アプリは純正のメモアプリを使う

  • 入力手段はApple Pencil Proによる手書き

  • PoC期間は2025年2月の1か月

メモアプリのフォルダとメモ構成は下記の通りとします。

  • プランニング(フォルダ)

    • マンスリープラン(フォルダ)

      • 2025年1月(メモ)

      • 2025年2月(メモ)

    • ウィークリープラン(フォルダ)

      • 2025年1月6日 - 1月10日(メモ)

      • 2025年1月13日 - 1月17日(メモ)

    • デイリープラン(フォルダ)

      • 2025年1月6日(メモ)

      • 2025年1月7日(メモ)

フォルダを作らず、アナログのノートと同じように頭から順に書いていくことも考えましたが、アナログノートの時にマンスリープランを探すのが結構大変だったので、アナデジタル運用ではプランレベルでフォルダを分けることにしました。運用をシンプルにするため、これ以上のフォルダ分けやカテゴリ分けはしません。

過去2か月分のモレスキンラージにあるプランニングは、全てiPad miniのスキャン機能でメモアプリに取り込みました(メモアプリのスキャン機能がなかなか凄いです。タイトルも自動的にOCRしてくれてびっくりしました)。これで過去の情報との継続性が担保されます。

問題はPoC後にやはりアナデジタル運用がうまくいかず、アナログ運用に戻すときですが、この1か月は比較のためにアナログとアナデジタル両方の同時運用をします。アナデジタルがダメな時は、そのままアナログの運用を続けます。

今回のPoCでチェックしたいポイントは以下の通りです。

  • アナデジタルにしてもアナログのように頭の中で全体像を把握できるか、記憶に残るか

  • 過去のプランを読み返したいという気になるか

  • 脳の使い方、働きがどうなるか。深く考えることができているか

  • 運用や取り回しにストレスや負荷は無いか

いずれも、アナログによるプランニングをやっていて良かったと思う点です。これらがアナデジタルになっても維持できるかどうかがポイントになります。

これらに加えて、上記にも書いたフォルダ分けが運用に乗るかどうかです。アナログだと一方向へ書き進むしかなくて、柔軟性には欠けるもののそのシンプルさが継続性を促していました。また、アナログの時のような(インディパパの聖杯手帳のような)満足感、心の充足感が得られるかどうか。それも大事だと思います。

最後に、何故こんなPoCをやろうと思ったのか、を書いておきます。それは、Appleデバイスの今後のポテンシャルに期待しているからです。

昨日の記事にも書きましたが、今後AppleのデバイスはApple Intelligenceが鍵になります。恐らく、デバイス内のデジタルテキスト情報だけでなく、Apple Pencilで書いた手書き文字もテキストとして認識して、学習データにするようになるのではないでしょうか。

その時、どういう世界が待っているのか。それを味わいたい。そのために個人データをAppleデバイスにできるだけ集約しておきたいのです。個人情報漏洩のリスクはもちろんありますが、それは紙の手帳も同じこと(流布範囲は違うと思いますが……)。そんなリスクを恐れるよりも、これから来るであろう新しい世界を見て見たい。そういう風に考えています。

PoCの結果については、またnoteで報告いたします。

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