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できそうな気がする感が大切
人は自分には絶対に無理って思うものには本気になれないものです。何かを達成するには、自分にもできるかもしれないという感覚が必要です。こんなの絶対に無理という目標では、やる気は起きません。
僕の趣味であるボルダリングの話になりますが、ボルダリングには1級、2級というように、課題に難易度が割り当てられています。
ボルダリングをはじめてからもう少しで1年になりますが、今は3級から5級辺りを中心に登っています。1級とか2級なんて一生登れないんじゃないかって思っています。なので、チャレンジすらしません。
とはいえ、半年くらい前は、3級なんて絶対無理って思っていました。それが今では、3級でも完登できた課題があるんです。人って成長するんですね。
成長って簡単にいうと、できなかったことができるようになることです。ただ、その前には、自分には無理という気持ちが、自分にもできそうな気がするに変わるんですね。内側の成長が先にあって、後から外側が成長するような感じでしょうか。
ただ、チャレンジしているうちに、もしかしたら自分にもできるかもしれないって思えるようになってくるけど、ある程度自分にできるかもって気持ちがないと、そもそもチャレンジしないということもあるので、鶏が先か卵が先かって感じもします。
目標はあり得ないくらい大きく立てたほうがいいという人もいます。それでやる気が出る人はそれでもいいと思います。そういう人は、できそうな気がする感が強い人なのかもしれません。
逆に、あり得ないくらい大きな目標を立てることで、気持ちが沈んでしまう人は、どうせ自分には無理って思ってしまう人です。
そういう人は、今の自分の1.2倍くらいの目標にしたほうがいいと思います。できそうな気がする感って、実はかなり大切だと思います。
では、できそうな気がする感はどうやって高めればいいのでしょうか。これは、小さな成功体験を積み重ねることだと思います。
ボルダリングでいうと、5級が登れるようになってくると、4級もいけるかもって思えるようになってくるんですね。そうすると4級にチャレンジするようにもなるし、少しずつ登れるようになってきたんですね。
成功体験は小さくて大丈夫です。ひとつひとつ小さなものを積み重ねていく意識が大切だと思います。