何かの終わりは、何かの始まり
諸行無常という言葉通り、すべてのものは絶えず変化していきます。永遠に変わらないものはないということです。家だって住んでいれば古びてくるし、洋服だって靴だってそうです。
人とのつながりだって同じです。学生の頃に仲良かった友だちでも、今は全然連絡を取らなくなってしまったということも普通にあります。失恋だって離婚だって珍しいことではありません。出会いがあれば別れがある。それの繰り返し。人生ってそういうものです。
すべてのものは絶えず変化していきます。ということは、今が最悪の人生だったとしても、それがずっと続くことはありません。いつか必ず最高の人生がやって来ます。
仕事をクビになった人は、新たな仕事を得られる人生の始まりでもあります。失恋した人は、新たな恋人と出会う人生の始まりでもあります。出会いがあれば別れがあるように、別れがあるから出会いがあります。
今がどん底の人は、これから新たな人生が始まるタイミングかもしれません。最悪の出来事は最高の未来への扉です。短期的には最悪の出来事でも、長期的に見れば最高の出来事だった、ということもあります。人生は絶えず変化していきます。短期的な点で見るのではなく、長期的な線で見てみましょう。流れが見えてくるかもしれません。
例えば、病気は不幸な出来事かもしれませんが、その後、健康に気を遣うようになって長生きすることができれば、その病気は決して悪い出来事ではなかったかもしれません。人に見捨てられた経験があるからこそ、誰よりも人の優しさに感謝できる人になれるんです。
何かが終わるときは、何かが始まるときです。だからといって、新しい何かばかりを見過ぎないでください。終わってしまったことを悲しむ時間も必要です。何かが終わるというのは、多くの場合さみしいものです。そのさみしさに向き合うことが、人生に深みをもたらしてくれるような気がします。
始まりがあるから終わりがあります。終わりがあるから始まりがあります。人生はそうやって繰り返されていきます。終わりも始まりもどちらも素敵な経験です。