瑠璃の部屋158
「昼寝をすると夜中に眠れないのはどういうわけだ」を地でいく楽員は、
大先輩にあたるのだけど、
「アルハンブラは弾けない。トレモロができないから」と、
驚くべきことを口にした。
え!?みなさん弾けるのではないのですか。
アルハンブラは教本の3冊目の最後の曲だ。
彼女は4冊目の途中らしい。
「教本って、何冊あるんですか?」
これは常々、疑問に思っては先生に尋ねていたのだが、その都度。
「ずっとあるよ」
「果てしなくあるよ」
いくら聞いても、何冊あるのか教えてくれなかった。
どうやら、4までらしい。
いや、肝心なところはそんなことではない。
彼女曰く「トレモロは早いうちにやっておくのがよい。5、6年はかかる」
はい。やらせていただきます!
早速、昨日からトレモロの練習を始めた。弦ではなく何か板のようなもので行うというのは彼女も知っていたので、それでやる。
youtubeで見ると4分ちょいの曲である。
トレモロでは、薬指→中指→人差し指の順に弦をつまびく。
アルハンブラを仮に(四捨五入しちゃえ)4分とする。
トレモロ(薬指→中指→人差し指)を1ルーチンとして、
1秒に1ルーチンとすると。
アルハンブラを弾くために最低限必要なのは。
60(秒)×4(分)×1(ルーチン)=240回(が、が、が、ぐぎっ。240回!?)
「ふーん。お手頃ね」
まずは、2分から始める。
「全ての道はローマに通ず」
ちょっと、何言ってんのかわからない。