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即効性の高い特効薬は副作用も大きい

東京は一気に暖かくなりましたが、その分スギ花粉も絶賛飛散中で花粉症の人にとっては本格的な地獄シーズンがやってきます。

私もひどい花粉症持ちですが、この辛さだけは花粉症じゃない人にはわかってもらえません。よく「目玉を取り出して炭酸水で洗いたい」と例えられるほど目の痒さですが、実際はそんなものでは済まないぐらい痒いです。またくしゃみと鼻水も止まらず、酷いときはくしゃみが10連発で出ます。

そんなわけでいつも耳鼻科と眼科で飲み薬と目薬を処方していただくのですが、薬を飲んでもほんの少し楽になる程度で、花粉症の苦痛から完全に解放されるわけではありません。

実は花粉症の苦痛から解放される方法はないわけではないのですが、以前耳鼻科の先生に「もうちょっと効く薬はありませんか?」と尋ねたところ、先生から「いくらでも強い薬があります。ただし、副作用もひどくなります」と言われ、悩んだ末に”副作用が比較的に少ない”今の薬に落ち着いたという事情があります。

副作用が少ないといっても以下の副作用には悩まされますが・・・

  • 日中の強い眠気に襲われ、頭がクラクラする

  • 便秘気味になり、お腹がスッキリしない

  • 寝るときに悪夢に悩まされ、ぐっすり眠れない

それでも花粉症の地獄を少しでも緩和できるなら上記の副作用は我慢してもいいかなと思っています。

この話は職場で起こる人の問題でも同じことが言えます。

普段は「人の問題に特効薬はありません」なんて言い方をしていますが、実は即効性のある特効薬はないわけではありません。ただ副作用も大きく、場合によっては更に酷いことが起きる可能性もあります。

例えばメンバーがなかなか行動してくれない場合、マネジャーは強いプレッシャーをかけることで強制的に行動させることは可能です。わかりやすいのは数字のノルマを課すという手法です。

ただし、短期的には結果は出ますがメンバーのメンタルや上司との信頼関係に悪影響を及ぼす可能性が高いため、長期的にはより状況が悪くなる恐れがあります。

もちろん緊急性の高い状況下では行動変容を強制的に促す必要はあるものの、副作用にも目を向けないと後々になって困ることになります。

そのため、職場での人の問題を解決しようと思ったら副作用を承知のうえで即効性を求めるか、短期的な効果は諦めて副作用が少ないほうを選ぶか、両方を天秤にかけて考える必要があるかもしれません。

理想的には時間をかけて体質を改善していくのが良いかもしれませんが、花粉症でも体質改善は容易ではないのでなかなか悩ましいところはあります。

今回もお読みいただきありがとうございました。

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