上司の「相談しろ」と「自分で考えろ」の線引きがわかる新人が居たら、そいつはたぶん超能力者
日本の会社に入社する新人にとって「ホウ・レン・ソウ」こと「報告・連絡・相談」は真っ先に叩き込まれる基本行動です。
「報告・連絡・相談」そのものに対しては様々な見方があり、部下に自発的な「報告・連絡・相談」を求めること自体間違っているという考え方もありますが、現状においては新人研修で「報告・連絡・相談」を扱わない企業は極めて少ないと思われます。
さて、この「報告・連絡・相談」の話になると、毎年必ず以下のような悩みを訴える新人が現れます。
上司や先輩から「相談しろ」と言われてちょっとのことでも相談したら怒られ、「自分で考えろ」と言われて自分一人で考えて進めたらやっぱり怒られ、結局「どっちなんだよ!」という新人の方の心の叫びが聞こえてきそうですが、残念ながらこのすれ違いはおそらくこの先も無くならないと思います。
というのも、上司や先輩は
・ここまでは自分で考えて進めてよい
・ここからは報告・連絡・相談しなさい
という「線引き」が明確にあるのですが、忙しい中でこの「線引き」が具体的にどこにあるのか一々説明する余裕がありません。
一方で新人は「線引き」がどこにあるのか知る由もないので、やってみて怒られながら時間をかけて「線引き」を学んでいくしかありません。
結局上司の「相談しろ」と「自分で考えろ」の判断は一定の期間一緒に仕事をして初めてできるようになることで、何も知らない状態では超能力でも使わない限り無理です。
そのため、研修で上司や先輩の方に対してはこのようにお伝えしています。
上司や先輩の立場にしてみれば「これぐらいは言われなくてもわかってほしい」という気持ちも理解できなくもないのですが、やっぱり新人にしてみれば理不尽極まりないことだと思います。
ちなみに新人の方に対しては以下のようにお伝えしています。
新人の方にお伝えしたいのは、「相談しろ!」「自分で考えろ!」と怒られてもそれは上司や先輩の態度の問題で、意図を読めない自分のせいではないということです。
もちろん経験を積んでも線引きの判断ができないという人もいますが、それがまた別の問題ですので、まずは上司や先輩社員が新人との関わり方を考えた方がお互いにとって良いかもしれません。
今回もお読みいただきありがとうございました。