「REICOの読書日記」No69
4C速読法 57 「頭は「本の読み方」で磨かれる」
茂木健一郎著 2015年
② 3Point
1.この本では、ー---ぼくの体験を交えながら「人生をよりよく生き抜くスキル」が身につく読書法をご紹介していきます。
僕が読んできた本の中には、人生を180度変えた「最重要書」もあれば、仕事や研究の必要性から読まなければならない「義務の本」や「とくに興味があるわけでもない本」もありました。
自分が興味のない本を読むのは、大変なことかもしれない。けれども、どんな本でも読むのが楽しくなるコツというものが確かにあるのです。 本は、ただ漫然と読めばいいわけではない。
何の工夫もしないで読んでいると、書いてあることがザルから漏れる水のように流れて出ていってしまう。それに何より、そんな本の読み方はつまらない。
読書には、ある種の「技法」が必要であることにぼく自身が気づかされたのです。 その技法を手に入れれば、あなたは人生のどんな諸問題にも対処していくことができるでしょう。なぜなら、「知性の地層」が自分の中に形成され、何が起こっても応用が利く「頭の良さ」を手に入れることができるからです。
2.こんなふうにして「読む」のは「自分以外の誰かの目線に立つことができるかどうか」が化学の重要な要素だからです。科学の特徴といわれる「客観的に物事を見る」能力、「自分を離れて徹底的に検証する」能力は、結局「自分以外の人の気持ちになる」能力であり、決して非人間的な、冷たい能力ではないのです。
科学に限らず、知性というのは「どれだけたくさんの人の立場で考えられるか」ということだとぼくは思います。それは「読む」ことによって養われる力なのであり、知的活動の現場で、実際に重要視されているのが、積極な読書なのです。
3.なぜこれほど「書店に行くこと」が重要なのか 今は、アマゾンなどのインターネットの書店で本を買う人は多いでしょう。
自分でもともと狙いをつけていた本を買うにはネット書店はとても便利ですが、一方で知らない本に出会うことは意外と難しい場合があります。
書店や図書館に行ってみると、バ~ッと一気にほんの海を俯瞰できて、自分を呼んでいるような本にフッと行き当たるようなことも多いものです。
本が一覧できることで、今の自分に何が足りていないのか、今欲しいものはどういうジャンルの本なのか、"体”が求めているものが見つけられる。
③1Action
「たくさんの人の立場で考える」ことを心がけたいと思います。
また、私も最近 Amazon で本を買うことが多いですが、本屋にも足を運ぼうと思いました。
そしてこの本には色々な本が紹介されていて、最後にはそのリストも出ているので、また読みたい本が増えました。
④1Episode
「コンピュータと人とが対談をする」というおもしろい大会があります。アメリカのボストンにあるコンピュータ博物館で発足し、毎年世界各地で開催されるようになりました。 人間の審判が二つのコンピューターの前に座って、相手方に色々な質問します。 一方のコンピュータの背後には人間がいて、その人が回答し、もう一方は完全にコンピュータのプログラムが答えます。審判員には、どちらがどちらか視覚的に分からないようになっていて、会話を続けることで、どちらの相手が人間かコンピューターか、というよう言うのを当てていく、というのがこの大会の趣旨です。 さまざまな人がコンピュータ用のプログラムを作ってきて人、間の審判員と雑談対決をさせ、いいばん雑談が上手くて人間らしいプログラムに「ローブナー賞」が与えられることになっています。 (この本には2013年のローブナー賞をとった「ミツク」という名前のプログラムの雑談の様子が一部分載っていました)ー--- でも、これを見てみると、まだまだ人間の雑談力には届かず、全く雑談の体をなしていないと言っていいのが分かると思います。
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