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「REICOの読書日記」No60

4C速読法 11 「誰も気きづかなかった子育て心理学」
近藤卓 著   2020年

②1.東京ドームや熱気球のように、褒められて認められて大きく膨らむ「すごい自分」という気持ちも、確かに自尊感情だと考えられる。ーーーー 
 ただ、この感情は、社会的な状況に依存している自尊感情という意味で、再定義する必要がある。約130年前にジェームズによって定義された自尊感情を、ここで改めて「社会的自尊感情」と定義し直す必要があると考えている。
(一方)すごい自分も大切だけれども、すごい自分ではないこともある。ダメな時もある。その時に自分を支えてくれるのが「基本的自尊感情」…ありのままの自分を認める…である。ーーーーー
 結論的に言えば「すごい自分(社会的自尊感情)」と「ありのままの自分(基本的自尊感情)」のバランスが大切である。

2.向き合うことはきっかけ作り、寄り添うことは深める関わり
 向き合うという関係というのは、関係を作る時には適しているが、向き合い続けていると、あら探しが始まったり、ストレスに感じたり、場合によっては敵対心が出てきたりするということが分かっている。ーーーー
 それに対して、並ぶ関係というのは、要するに子どもに寄り添うということである。子供と向き合って関係を作り、子供に寄り添って、子供の成長に合わせて、我々大人も人間として成長していく。

3.愛は友情でもあるーサン=テグジュペリ『人間の大地』から
 『星の王子様』で知られるサン=テグジュペリは、その著書『人間の大地』の中で「愛するとは違い見つめ合うことではない。一緒に同じ方向を見つめること」であると力説している。彼によれば、二人が並んで同じ方向を見ること、同じ経験をすること、同じ時間を過ごすことによって、愛するということが実現されるのである。ただそれは、男女の愛のことだけを述べているのではない。

③そういえば、長年連れ添った夫ですが、毎日向かい合って、食事をしているよりも、一緒に車で出かけたときの方が、距離が近くなるような気がします。もっと一緒にドライブに行きたいものです・・・・。

④2018年の暮れに ”Social Science RESEARCH”という雑誌に、興味深い論文が掲載された。表題は、「31カ国での学問的文化の調査ー青年期に家に何冊の本があれば、成人してからの読み書きや計算能力、IT能力に影響を与えるかー」という刺激的なものである。内容は、表題からわかるように、本が現在の社会生活で必要なさまざまな能力の取得に、どのような意味を持っているかを調べたものである。
 具体的には16歳の頃に家にあった本(雑誌、新聞、教科書を除く)の数を31カ国の25歳から65歳の約16万人を対象に尋ねた。数え方としては1 メートル の幅の本棚には40冊の本が入るとか仮定して、数を数えるように指示した。ーーーー
 全体の平均冊数は、155冊であったという。ーーーー
 三つの能力の結果を見ると、いずれも100冊ぐらいまでは急激にグラフが上昇するが、200冊を超えるとそれ以降400冊でも600冊でもほとんど能力に差が見られない。

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