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やりたい事が見つからない時の身のこなし方は、知っておいた方がいい

就活生のよくあるお悩みの一つに

「やりたい事が見つかりません」

というものがある。

「わたしのやりたい事は〇〇です!」と言い切れ無いと、就活がうまくいかないと思っている人がとても多い。

その気持ちはよくわかる。けど、そんな簡単に「〇〇」が見つかるとも思えない
(わたしの場合は、入社6年目でやりたい事に出会ったし…… )

もう少し広い視野で、考えれるといいなあと思う。

もちろん「やりたい事」があるに越したことはないけれど、以下の可能性もわかっておいた方がいい。

1. 今思いつくやりたい事は、今知っている範囲内での発想であること
2. なので、今後経験が増えるとともに、やりたい事も変わる可能性があること
3. 無理矢理考えたやりたい事にこだわりすぎると、しんどくなる場合もあること
4. やりたい事を突き詰めても、思い通りに進まないのが世の中の常であること

1つ目と2つ目は、こんな風に言い換えることもできる。

やりたい事が思いつかないのは、
これまでの経験の中で「やりたいと思える仕事・職業」に出会ったことが無い。
あるいは、そもそも そういう視点で物事を考えたことが無い。

この場合、今の自分の中に答えはないので、無理矢理捻り出そうとすると、本心ではないやりたい事になってしまう。(それにこだわると、3つ目にあるしんどい事になるので注意)

自分の中に答えがない場合は、外部からのインプット量を増やすのが健全だ。説明会・採用サイト・先輩などから、世の中にある企業・仕事・職業についての情報を集める。そうすれば、次第に「いいな」と思うもの「嫌だな」と思うものがわかってくる。それをヒントに、やりたいと思えるゾーンを徐々に絞ってゆけば良い

「やりたい事は、〇〇です」と言い切れなくても、

「〇〇はやりたくない」
「〇〇のような経験はしてみたい」
「〇〇さんに憧れる」
「〇〇を感じられる環境で働きたい」

など、言い回しを少し変えれば、自分の「やりたい」が明確になってくる。

今やりたい事がない人も、ある程度のインプット(情報量)ができれば、
必ず「いいな」と思う、経験・人・環境は明らかになる

だから、焦ることなかれ。


さて、続いては4つ目の話。

4. やりたい事を突き詰めても、思い通りに進まないのが世の中の常であること

就活に限った話ではなくて、世の中ってそういうものよね。

例えば、憧れの大学に合格したとしても、

教授や友達とうまくいかないことだってあるし、
大学よりもアルバイトに夢中になることだってあるし、
感染症対策によって、キャンパスで授業を受けられないことだってある。

人生には、自分がコントロールできない事態が必ず起きる

だからこそ、キャリアを考えるときも、
思い通りに進まないときの身のこなし方を知っておくことは、とても大事

ここで、わたしの人生のバイブルの1つ「イノベーション・オブ・ライフ」にあるキャリアの考え方を紹介したい。

それは、「意図的戦略」と「創発的戦略」という2つを使い分けるというもの。

意図的戦略とは、
目標やゴールが明確にあるときに、それに向かって意図的に・計画的に進んでいく手法のこと。
創発的戦略とは、
目標やゴールが見えないとき、あるいは、想定外の事態でそこに向かっていけなくなったとき、(自分の意図はないけど)目の前にあるもの・与えられたチャンスを活かして経験を積み重ねる手法のこと。

やりたい事が明確で、そこに向かって進めるときは、意図的戦略を用いる。
やりたい事が不明確だったり、想定外の事態になったときは、創発的戦略を用いる。

創発的戦略の途中で、やりたい事が定まってきたら、意図的戦略に切り替える。

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このように、状況によってこの2つの戦略を行ったり来たりしながら、自分自身のキャリアを描いてくという考え方だ。

面白いことに、偶然出会った「目の前のもの・与えられたチャンス」が転機となって、人生が切り拓かれていくこともある。

わたし自身も、そうだった。
希望しない異動先で出会ったのが、人事の仕事だった。その後10年以上携わり、現在はフリーランス人事として活動している。
また、知り合いの誘いに乗ったことがキッカケで、大学の非常勤講師の仕事をすることになった。

どちらも、創発的戦略の中で見つけた「やりたい事」だ。

自分のやりたい事に固執していると、出会えないものもある。
自分の経験が増えれば増えるほど、やりたい事の選択肢は広がっていく。

だから、「やりたい事が見つからない」ことに、そこまで悲観的にならなくても大丈夫。

この2つのキャリアの考え方を知っていれば、
人生の要所要所で起きるだろう、不測の事態だって、乗り越えられるはず。

ぜひ、キャリアを考える際の参考にしてみてほしい。


おわり。
最後まで読んでくださりありがとうございました☺︎


◉「イノベーション・オブ・ライフ」をもっと知りたい方はこちらをどうぞ


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