ドン引きさせよ!と思って描いた絵が学校に飾られてしまった高校2年生の春
こんにちは。れいこです。
私、そういえば自慢できることありました。
高校の美術の授業で書いていた絵をみんなコンクールに出品したんですね。そしたら入賞したんですよ。その時の絵がこちらです。
なんでこんな画像かというと、作品を持ってないんです。学校で年に一回発行される冊子に載っていたのを写真に撮りました。
本物は原色に少し黒色を混ぜたような色合いを適当に塗ったと思います。
作品を持っていないのは、描くのは楽しかったけどなんか逆に恥かしくなってしまって。
結局学校に置いてきました。捨てていいです、と伝えたはずなのできっとそうされました。
ひっそり、1人でよくわからん絵を書いてにやにやしてたのにまさか日の目を浴びることになるとは思ってなかったんですよ。
もちろん嬉しかったんですよ。
楽しく書いていた絵が、入賞して、賞状と絵具をもらった記憶があります。
でも、やっぱり恥ずかしくて。だって、意味わからん絵じゃないですか。人に見られるだなんて思ってないんですよ。
全体的なサイズ感はちぐはぐだし、完全にノリで書いてるんですよ。なのに入賞。学校の階段の踊り場で1年間飾られるおまけ付き。
嬉しい気持ちと反面、
「どうしてこれが・・」と本気で理解できず、
恥ずかしい気持ちがいっぱいでした。
当時は「普通」と違うことが楽しかったのに、人の目に触れるとそれはそれは穴が開くほど恥ずかしかった記憶があります。
しかも初めての彼氏(イケイケ)ができたばかりで、これで振られるかと思いました。
なんでこんな絵を書いたかといえば、当時仲の良い友人たちの間で流行ってた歌があったんです。
「田沢のチラ見はガン見に近い
チラチラ見〜」
今思い出してもリズムが蘇るのですが、この田沢さんは当時の社会科の先生です。落ち着いたトーンで、淡々と授業を進める先生でした。
悪い言い方をすると好奇心真っ只中の高校生からしたらつまらん授業なんですね。そんで、なんやら隠れて手紙を回したりちょっとゲームしたりなんかするわけです。
その時にチラッと見てくるんです。田沢先生。けどね、先生も気になるのか割としっかり見てくるんですね。注意することはないんですけど。注意しないってことはチラ見かな?みたいな。
そして生まれた「田沢のチラ見はガン見に近い チラチラ見〜」です。本当高校生ってしょーもないですよね。非常に楽しかったです。
んでその歌が頭から離れなかった私は、美術の時間に書くものに困ってたので「えーい好きなの書いちゃえー」でこれをるんるんに書き始めるわけです。「コンクールなんて知らんわー」です。
私からしたらドン引きさせたかったんですよ。「あいつ美術の時間に何書いてんだよ・・キモっ」って言われたかったんですよ当時。それでにやにやしたかった。
なのに蓋を開けたら評価されちゃって。
いやいやいやいやいやいやいやいやいや嬉しいけど、、みんな引かないの???なんで????でした。
世の中には変わった大人達がいるんだな、と心の中で落としました。
嬉しかったのでもちろん親にも報告します。
「なんか絵が入選したらしい」とか、そんな感じのの報告。
嬉しいけどうまく言えない17歳。
そしたら喜んでくれて。
うちの兄弟って賞をとったり、学校の成績が良かったり何か秀でてるものがある子達ではなかったんです。自分でもわかってたから、少し鼻高々でした。
そして次に出た言葉が「新聞に載せよう!載れるよ!賞取ったんだもん!すごい!お母さん写真撮るから!」でした。
当時、母は宗教の新聞のネタを探す係みたいなことやってたんですよ。
私も最初は「新聞・・!」と胸が躍りました。
ですがいやいやいやいやいやいやが出てきます。
自分の写真が載るのは嫌だったんですよ。写真でうまく笑えるわけないから。
「わたし!信心してます!絵を描きました!(爽やかスマイルニコッ)」は私にはハードルが高かった。信心もしてないし笑い方はぬちょっとしてる。
ですが母はなかなか引きません。
「こんなこと滅多にないんだから!!親孝行だと思って!!」そう言われると私も心は動きますが、やっぱり信心してないし。。
頑なに拒否し続けてたらなんかすごいと思ってたけどどうでもよくなってわりと忘れてました。
賞をとったからすごい!って、なんか違和感ですよね。描いてることがすきで、楽しくて、きっとそれが伝わったから大人に評価してもらえた(はず。)
でも、画面越しでなんらかの興味を持ってくれた人をちょっとでも楽しませられたらいいなあと思って文字を書いてます。文字を描くのって絵を描くのとはまた違う楽しさがあるんですよね。
マイペースにまた更新していくので、よければお付き合いくださいな。暇があれば他の記事もみてってね。
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