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ともだち100人、できなかった


友人いますよみたいな顔をして私は普段生きている。けど内訳は幼馴染と高校時代からの友人がごく少数。



あとは社会で出会って仲良くなった人がちらほらいる。そのひとたちがいるおかげで、そんな顔をして生きている。



小中高、と狭い田舎の地域で生きてきたにしては学生時代の友人が少ない。インスタとかSNSを見ると同級生たちが結婚式に参加しあったり、夏には同窓会を開いたりしている。



そんな人たちと仲が悪かったわけでも、よかったわけでもない。普通。私の学生時代は、普通。だから他人たちが楽しそうにしてるのをふーん、そうなのねと親指でスワイプして写真をみてた。



しかしある日事件は起こった。遡ることもう5年以上も前のことなんだけど、高校の同級生が私のお店(当時アパレル)に結婚式用のパンツスーツを買いに来た。



ミセスファッションもあったけど、フォーマルドレスも置いているお店だった。



今でこそ久しぶりの友人と顔を合わせれば「え?!元気?!」なんて声をかけられるのかもしれないけど、友人を見た時は「帰ってくれ」としか思えなかった。



大学を中退してしまった私は学生時代の友人から下に見られるのでは、と被害妄想を膨らませていた。



先輩が接客してくれたが見つかってしまった。狭い店内なので当たり前なんだけど。その友人のレジを任され、久しぶりだね、とドキドキしながら声をかける。



2年間同級生だったし、実は修学旅行では同じグループだった。仲が良さそうな事実があるのに、私はこの子がボスキャラに思えて苦手だった。けど関わることが少なかったのであまり意識はしてなかった。



そして「さよちゃんの結婚式行くの?」「ドレスはあるけど着たくなくてさ、パンツにしたわ」



さよちゃんも2年間同じクラスだった。いつもニコニコでいじられキャラの、愛され女子だった。この子とも仲は悪くはないけど良くもない。なので「あ、結婚式あるの?知らなかった。」



すると彼女は「え、誘われてないの?かわいそう…」と言ったあと気まずそうに商品を受け取りお店を出た。知らなかった。私はさよちゃんの結婚式に呼ばれることがステータスであることを。



もやっとしたのですぐ友人に報告をした。友人も誘われていなかった。安心した。そもそも私たちはさよちゃんとの仲が普通なのだから、誘われなくて当たり前である。



けどインスタを見ればさよちゃんの結婚式はあちこちで流れてきた。というより、自分から探しにいってしまった。楽しそうで、ボスキャラのあの子は私より上で、私は彼女たちより下だと言われてる気分になった。



学生時代の友人達と仲良くしている方がなんとなく上に思えるのはなんだろう。これだけ普通の仲なんですよ〜とアピールしていてもちょっと寂しさを感じてしまう。



なので最近は今更ながらも学生時代の友人達のSNSはもう見ないことにした。そもそもまた会うわけでもない人と10代に知り合っただけでずっと見てるのも気持ち悪い気がする。今までごめん。



学生時代の友人と会ったときも噂話に乗らないようにしてる。子どもが産まれたとか、結婚したとか離婚したとか、いろいろあるけど聞き流して他の話をしてる方がなんだかよい。



ともだち100人なんて出来なかった。そもそも、知り合いと友人、親しい友人の区別もよく分からない。



けど自分が大切にしたいと思える近しい人がいればそれでよい。自分が大切にしたいかしたくないか、で選んでよいのだ。



誰かにすごいと言われそうな人じゃなくても、人数が少なくとも、自分がこれからも仲良くしたいなぁと思う人と仲良くすればいいんだよね。



というわけで。いつもスキしてくれる人、Twitterでイイネしてくれる人、オフラインで話をする人、とにかくなんか近しい人。



みんな仲良くしたい人なのでこれからもよろしくおねがいします。

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藻岩山に2人で行ったときの写真でぐっばい。




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れいこ
ありがとうございます。味の素の冷凍餃子をきゃぴるんるん食べます。