「寵辱若驚」(老子 第14章)
🌿 #日々老荘 🌿
「寵辱若驚」(老子 第14章)
「寵辱(ちょうじょく)は驚くがごとし。」
「大患は身を有するがためなり。」
「だから、身を持たない者こそ、大患を免れる。」
「寵辱若驚」とは?
老子はここで、
🌿 「名誉を得ることも、屈辱を受けることも、どちらも驚き(動揺)につながる」
と言っている。
これはどういうことだろう?
例えば、
人から褒められたら、嬉しくなる。
人から批判されたら、落ち込む。
これはごく自然な感情だが、老子はここに 「本当の危うさ」 を見ている。
なぜなら、
🌿 「名誉や評価に心を依存すると、いつも不安がつきまとう」 からだ。
だからこそ、「寵(名誉)も、辱(屈辱)も、驚くほどのことではない」 という心構えが必要なのだ。
考察:「評価に振り回されない生き方」
現代社会では、
📱 SNSの「いいね」の数が気になる。
🏅 会社での評価が気になる。
💬 人からどう思われているかが気になる。
しかし、老子の考え方に立てば、
🌿 「褒められたら喜び、批判されたら傷つく」 のではなく、
🌿 「どちらも大したことではない」と捉える方が楽になる。
たとえば、
褒められたら『今はそう見えているだけ』と考える。
批判されたら『今はそう思われているだけ』と受け流す。
こうすることで、
🌿 「名誉や屈辱に心を乱されることなく、自然体で生きられる」 のだ。
実体験:「人の評価を気にしすぎていた頃」
以前、仕事で成果を出したとき、周りから大いに評価されたことがあった。
そのときは嬉しかったが、同時に 「次も評価されないといけない」 というプレッシャーが生まれた。
逆に、失敗したときには 「自分はダメなのではないか」 と落ち込んだ。
しかし、老子の言葉を思い出し、
🌿 「評価はただの一時的な現象で、本質的なものではない」
と考えるようにした。
すると、驚くほど気持ちが楽になり、
🌿 「自分がやるべきことを淡々と続ける」
という姿勢を持てるようになった。
これはまさに 「寵辱若驚」 の境地だった。
問いかけ:「あなたは、評価を気にしすぎていないか?」
あなたは今、
🌿 「人の評価」に振り回されていないだろうか?
🌿 SNSの「いいね」の数が気になっていないか?
🌿 誰かの一言で、気持ちが大きく上下していないか?
🌿 自分の価値を、他人の評価で決めていないか?
もしそうなら、一度 「名誉も屈辱も、どちらも一時的なもの」 と考えてみてほしい。
心がぐっと自由になるはずだ。