「 鱗粉 」
貴方のくれる毒は甘美だけれど
甘く切ない
でもどうしてだろう??
貴方の優しさが怖くなる
蝶が放つ鱗粉の様に綺麗だけれど
怖くさえ感じる
蠱惑的な匂いで私を惑わす
どうしてそんなに優しいの??
鱗粉がキラキラと輝く
そこに何も見出せない私が居る
帰る場所は此処だよと教えてくれるけれど
怖いという感情しか無い
鱗粉を撒き散らして教えてくれる
蠱毒を教えてくれた貴方
そんなに私に振り向いて欲しかったの??
昔は貴方が居てくれれば良かった
でも孤独を知ってしまった
それからは人を信じるのが怖い
だからもぅ私の事は放っておいて
今迄ありがとう
そして左様なら
Fin