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夢が現実になったときってどんな感覚なんだろうね

夢を見た。公募の最終選考に残って、公募仲間の友人たちにそれを報せる夢。夢って綺麗だよね。それでいてグロテスクでもある。その夢が叶うよって言って背中を押してくれるようで、それは幻だよと崖から突き落とすようでもある。遠いのかな、と思う。夢みているうちは。それに手が届くまで距離があるから、その穴埋めに夢をみるのかなって。夢の中では単純に嬉しかったけれど、現実にそれが起こったときってどんな感覚なんだろうね。私は自分の夢が叶ったことが一度もないから、それがどんな感覚なのか全くわからない。

別に落ち込んでいるとか、マイナス思考になっているとかではなく、本当にわからないのだ。事実として、夢みたことはなんにも叶わなかったし、叶わなかったからどういう感覚になるのか想像がつかない。それってわりかし普通のことだと思うのだけれど、違うのだろうか。

夢の大小に関わらず、私の夢は叶ったことがない。明確な目標にすれば達成は出来るけれど、夢という形のままでそれが叶ったことはない。漠然としているからだろうか。もしかしたらそうかもしれないな。漠然としているものには、きっと本気になれていないから叶わないだけかもしれない。そうだったらいいな。そうであってほしい。

「小説家になる」は夢じゃなくて目標だ。最終選考に残るのも、目標に対しての通過点に過ぎないし、もっと言えばデビューするのはスタート地点で、そっから先のことだって既に目標が立っている。割と明確にどういう道順を進みたいか、それを何年でということまで結構具体的に考えている。本当にそれが出来るかどうかは自分の能力値に賭けるしかないのだけれど、賭けるなら今なんだろうなとなんとなく感じている。なんでかはわからない。とりあえず、今やっとけと本能が言っているからやってる感じ。こういうのは信じたほうが良い方向に転ぶことが多い。経験則的に。もちろん失敗することもあるんだけれど、成功することのほうが圧倒的に多かった。

ま、楽しければなんでもいいや。たぶん私の人生にはそれなりに幸せっていうものは存在しないんだろうと思う。だって私は、それなりな幸せをずっと夢みているから。それなりな幸せを手に入れたとき、私はどんな気持ちになるんだろう。たぶん物足りないって思うんだろうな。絶対思うな。100%思う。だって私、まあまあ大体それくらいが一番大っ嫌いだもの。

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苑田澪
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