公募の振り返り
つぶやきにも書きましたが小説現代長編新人賞の一次選考結果が出て、今年の私は一次落選となりました。2024年中に結果が発表される公募の結果としては全て出そろいましたので、公募の振り返りをしたいと思います。
なぜ公募の振り返りをするか、というとそのくらいしてないとやってらんねぇという気持ちだからです。結論から先に言うと、2024年中に結果が出る公募には全部落選しました。箸にも棒にもかからなかったというのが結果の全てです。
今年の私はというと、5月頃に公募サークルへ入りました。皆さんレベルが高く、モチベーションも高く、志も高い人たちばかりでいい刺激になっています。私もそのコミュニティの中に居ながら、去年よりいい作品を書いたつもりでいました。それに結果が出た今もって、昨年一次通過作品よりも今年の作品が劣っていたとはまずもって思えずにいます。
レベルは確実に上がっていると信じたいというのが正直なところなんだろうと思うのですが、何かが足らなかったから一次落選という結果が出たのだろうとは考えていて、それはきっと決定的に何かが足りなかったことの証明であるということでもあるのだと思います。
小説現代長編新人賞は、今年私が本気で狙っていた賞でした。最終まで残りたい、受賞したい。当たり前ですがその熱意を持って書きましたし、昨年より力を入れて改稿、推敲を行いました。けれどその反面、焦ってもいました。焦りの中改稿をして空回りをした部分があったのかもしれません。それを考えると、昨年は初めての公募ということもあり緊張はしていたけれど、どこにも焦りはなかったです。
作家になりたい気持ち、前へ進みたい気持ちだけが空転して今回の結果になったのだとしたら、一旦私は落ち着いて原稿に向き合うことだけを考えるべきだなと思いました。もちろん、今年結果が出る公募で原稿に向き合わなかったという意味ではありません。
結果を聞いて時間が少し経ち、こうやって言語化することで少し落ち着きを取り戻してきました。といっても、あまり眠れなかったので完全に落ち着いているわけではないとは思います。
昨年の私は孤独でした。公募に挑むにあたって情報を得る手段もなく、下読みをしてもらう人も居らず、同じく公募に挑んでいる仲間というものも存在しない。けれど今年は違います。
今年の作品が良くない作品だったとは思えないと前述しましたが、今回の落選作は改稿の上、改稿原稿を受け付けている賞へ投稿したいと思っています。セカンドオピニオンという形ですね。これまで、基本的に私は新作書き下ろしのみを公募に出してきたので改稿原稿を公募に出すのは初めてです。そういった経験も自分のこれからに繋がると信じたいです。
まだ決定はしていないですが、プロの方の目を通すということもやってみようかと考えています。ただこれに関しては先立つものがないので出来るかは不透明です。もしかしたらこのまま自分で良くなかった部分を洗い出して改稿する形に結局落ち着く可能性もあります。
最近の私はどう考えてもモチベーションが下がっていたというか、一時期のパワーはどこにもなかったのでここでしっかりと持ち直して、先のことを考えていきたいと思っています。
私は作家になりたいし、自分はなれるだろうという何の根拠もない、どこから湧いてくるのか分からない確信めいた気持ちを信じていきたいと思います。
何を言っても負け惜しみの強がりに聞こえるかもしれないけれど、私は今、割と前向きです。もっとこう、ぽっきり折れるのかなと思っていたけれど、そういうメンタルの持ち主ではなかったようです。良かった。
次は10月の松本清張賞と女による女のためのR-18文学賞へ向けて進みます。さて、どうなることやら。
最後まで読んでいただきありがとうございました。落ち込みましたがもう復活しているので、大丈夫です。私、まだやれます。