風のように生きてきた。
――風の時代を生きる、風のように生きる。そこに必要なのは……。
人生は物語。
どうも横山黎です。
毎月最終日には、誰の目も気にせずに僕の過去についてつらつらと語っています。今月もその日がやって参りました。お時間のある方だけ、少しお付き合いください。
今回は「風のように生きてきた。」というテーマで話していこうと思います。
📚地の時代、風の時代
先日、未来アドバイザーのみーこさんという方にお会いしました。会社を立ち上げて、個人セッションや子育て相談など、いろいろやられている方です。以前イベントで知り合い、先日2度目の再会を果たしたというわけです。
大学の中にあるカフェにお越しいただいて、人生のこと、人間関係のこと、様々なことに触れ、時間を共有したんです。
そこで印象的だったのは、「地の時代、風の時代」の話。これまでは「地の時代」だったけど、これから「風の時代」になってくる、いや、もうそうなってるよね、という話をしてくれました。
「地の時代」とは目に見えるしあわせが優先される時代のことをいいます。つまり、お金や地位、物質の所有や成果に重きが置かれていた今までの時代のことを指します。
一方、「風の時代」とはその逆。目に見えないしあわせに価値を見出す時代のことです。満足感や充足感、自由や対等、個人の意志に重きが置かれているんです。
YouTubeの「やりたいことで生きていく」というキャッチコピーが流行ったり、フリーランスという仕事の形が市民権を得たり、結婚の形態にも変化が見られたりと、日常のあらゆる場面で「風の時代」の要素感じることはできると思います。
今は、お金を持っているだけではしあわせになれないし、成功することだけが全てじゃありません。きっとやりたいことをやれている、自分らしさを表現できている、それを受け止めてくれる人がいる。そういったことがしあわせにつながっているのではないでしょうか。
そんな話をみーこさんから聴いて、僕は深く頷いていました。僕が日頃考えていることを簡潔に言語化してくれた気がしました。
そして同時に、そういえば僕はずっと風の時代に沿った生き方をしてきたな、風のように生きてきたなと見つめ直したんです。
📚風のように生きてきた
幼稚園児の頃から創作に興味を持ち始めて、絵、工作、詩、小説、演劇、音楽……という風にいろんな分野に手を出してきました。そのときに自分のやりたいと思ったものへ手を伸ばしてきた感じです。
誰かにリズムを決められた時計の針に従うよりも、自分の胸の奥にある心の針で今を刻んでいくほうが楽しい。いつからかそんなことを思うようになって、自分だけのコンパスに従うようになりました。
その甲斐もあり、分かりやすい結果もいくつか残してこれたし、誰かから評価されることも少なくありませんでした。
自分のやりたいことをやり続ける。その先に待っていたのはこんなにも眩しい未来だったんだ。それに気付けたからこそ、僕はさらなる光を求めて、自分の信じる道を歩き続けてきたんです。
こういう話をする度に忘れてはいけないこと、何度も何度も確かめることがあります。それは、受け止めてくれる誰かがいなければ、僕は今この場所に立っていないということです。
多分、やりたいことをやり続けてこれたのは、環境のおかげです。やりたいことをやってもいい場所で生きてきたので、僕は自分の道を信じ続けることができたんです。
家族はいつも見守ってくれました。特に母親はこれまでずっと受け止めてくれました。
小学生のとき、写生会で特選をとったときも、書初め大会で金賞を取ったときも、自分事のように褒めてくれました。演劇の公演には駆けつけてくれたし、カメラを回してDVDに焼いてくれました。ビブリオバトルで全国大会に出場したときも、僕の小説が奨励賞を受賞したときも、自分事のように喜んでくれました。
それは、僕のまわりの人もそう。友達も先生方も、優しく受け止めてくれました。面白がってくれたし、応援してくれました。
去年、初書籍『Message』を出版して、自分で届けなきゃなと思い、手売りをしていくことにしました。機会があれば『Message』を手売りしてきたんです。みんな優しく受け取ってくれました。中には複数冊買ってくれたり、長文の感想をくれたりしてくれる人もいました。本当にありがたいことです。
ひとつ間違えば変な目で見られがちな生き方をしていますが、それを許してくれる環境にいたからこそ今の僕が存在できると思うのです。
📚あなたに伝えにいく
目に見えない、重さもない風が存在できるのは、風と認めてくれる人がいるから。花が揺れたとき、髪がたなびいたとき、風が吹いたと認めるあなたがいるから、風は存在できるんです。
風の時代を生きる、風のように生きる。
そこに必要なのは、あなたの存在です。
あなたがいるから、僕は存在できるんです。
5月2日(火)、僕は「BOOK TALK LIVE “Message”」というイベントを開催するんです。小説『Message』にまつわるエピソードを物語っていくライブイベントです。まだ無名の大学生が人を集めるのは難しいものがありますが、それでも参加すると言ってくれる人はいました。気が付けば、参加者は25人を突破。ありがたい限りです。
もちろんイベントに参加してくれる人たちに限った話ではありませんが、「ああ、僕はこういう人たちに生かされているんだな」としみじみと噛み締めました。
だから、僕には伝えないといけないことがあると思いました。僕と出逢ってくれたすべての人にメッセージを贈りたいと思いました。
伝えにいくから、受け取ってほしいな。
大学周りの方限定にはなりますが、「BOOK TALK LIVE “Message”」の申し込みは当日5月2日まで受け付けることにしました。是非、ご参加いただければなと思います。舞台で待っています。
申し込みはこちらから。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20230427 横山黎