僕の新しい趣味。
――この度のウッドパズルをつくっているさなか、あの頃の記憶や感情が蘇ってきました。やっぱり、僕が好きなのは何かを作ることで、あの頃から何も変わっていないんだなって思います。
人生は物語。
どうも横山黎です。
今回は「僕の新しい趣味」というテーマで話していこうと思います。
📚ウッドパズル
この度、僕に新しい趣味ができました。
その名も「ウッドパズル」です。
木製のピースを組み合わせて、ひとつのモチーフを作り上げるものです。すごいのが、これ、はさみものりもいらないんです。使う道具は指先だけ。外したり、はめたりして作っていくんです。
去年の11月頃だったと思いますが、新宿のデパートの一角で、ウッドパズル専門店を見つけて、一目ぼれしたんです。そこには、完成されたウッドパズルが並んでいました。飛行船や車や汽車、時計台に虫、様々なウッドパズルが並んでおり、木の温かさを感じる世界観に酔いしれました。
僕はすかさずそこで売られていた観覧車のウッドパズルを購入しました。期間限定の店舗だったので、出逢えてよかったです。
で、それを先日、つくったんです。やっぱりぱっとできるものではなく、時間がかかるから覚悟を決めるのに時間がかかって、今さらのように作り始めたんですが、やり出したら没頭しちゃって、気付けば木の観覧車が完成しました。
📚言語化できない「好き」
ウッドパズルに、僕はどうして惹かれたんだろうと思ったんですが、あんまりうまく説明できないんですよね。ちなみにそれは、僕がどうして観覧車のモチーフを選んだのかという疑問にもいえることで、僕には自分の好きなものを言語化できないときがあります。
僕は去年、『Message』という小説を出版しました。新成人が歩道橋の階段から転落死して、「110」というダイイングメッセージを遺す話です。人生最後なんだから、犯人の名前よりも、本当に伝えたいことを伝えた方がいいよねと思ってつくった、ヒューマンミステリーです。
小説『Message』の大きな舞台のひとつに、歩道橋があります。新成人が亡くなった場所であり、その青年が子どもの頃から大好きだった場所でもあります。僕自身歩道橋が好きだからその設定にしたという裏話があるんですが、歩道橋が好きな理由もいまいちはっきりしないんですよね。
ウッドパズルも観覧車も歩道橋、何故か惹かれるものがある。もちろん分析していけば共通点や本質を捉えることができるかもしれませんが、たぶん本当に好きなものってそういうものですよね。理由とか理屈とかを問うのは野暮で、ときめくのならそれでいいという乱暴な極論が通用する世界です。好きって、そういうものだと思います。
そして、趣味とは、その上に成り立っているものではないでしょうか。
📚「作る」という趣味
僕は作家で小説を書いていますが、僕の創作の歴史をたどると工作に行き着きます。幼稚園児の頃から、何かを作ることが好きだったんですよね。折り紙や画用紙、空いたティッシュペーパーの箱を使って、ロボットやウルトラマンの怪獣を作っていました、確か。
小学生になっても工作好きは変わらず、図工の時間は特に好きでした。熱量高く授業に取り組んでいた記憶があります。パチンコをつくったり、オルゴールボックスをつくったり、楽しかったなあ。
小学校高学年くらいから小説に目覚めたから、工作とは距離を置くようになったけれど、この度のウッドパズルをつくっているさなか、あの頃の記憶や感情が蘇ってきました。
やっぱり、僕が好きなのは何かを作ることで、あの頃から何も変わっていないんだなって思います。
中学時代に演劇を始めたのは、もちろん演じることに興味があったからでもあるけれど半分くらいは脚本が書きたかったからだし、高校時代に軽音楽を始めたのは、音楽をつくりたかったから。大学生になってからも、YouTubeにnote、そして変わらずに小説という風に、何かを作り続けています。
今は新作の執筆に止まらず、ライブをやろうとか言い出しています。ライブという一瞬の空間をつくりにいこうとしているんです。
今回、「僕の新しい趣味」というテーマで話してきたけれど、「創作」という趣味から枝分かれしただけなので、真の意味での新しいではないかもしれません。ただ、僕の心を一番動かすのは「創作」なので、別に気にすることではないのかなあと。
これからも作り続けていきます。また別のウッドパズルも作りたいな!
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