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22歳に栞を挿むように。
――宿題は山積みだし、好奇心や興味の肥大は止まらないけれど、僕のやってきたこと、やっていることは、今に、未来につながっているはず。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。
今回は「22歳に栞を挿むように。」というテーマで話していこうと思います。
もうすぐ6月が終わります。僕の誕生日は6月30日なので、それは僕の22歳が終わるということ。光のような速さで駆け抜けていった1年でしたが、そのスピードは止まることを知らず、今がいちばん時の流れを速く感じます。
1週間前には母親と鎌倉に行って、小川糸さんの著作『ツバキ文具店』の聖地巡礼をしていましたが、あれから1週間が経とうとしているのかと思うと、驚き、というよりもはや引いてしまいます。
鎌倉から帰ってきた夜には久しぶりに家族みんなで外食。終わりには、ちょっと早い僕の誕生日を祝ってくれました。
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その翌日には、パートナーと共に千葉県へ。これもまたちょっと早い僕の誕生日祝いのためのお出かけでした。僕はどこへ行くのかも何をするのかも分からず助手席に乗ったんですが、オムライスの店に行ったり、「本屋lighthouse」という独立系書店に立ち寄ったり、ふたりでキーケースをつくったり、「黎明」と題したコースの和フレンチを堪能したり、本当に最高の1日でした。
こういうことができるようになったことに、社会人になった感覚を覚えたし、日常のなかの非日常的な時間が、かけがえのないしあわせを与えてくれることを知りました。
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鎌倉、千葉、と遠出続きだった3日間を終え、日曜日からはまた仕事。木の家ゲストハウスのマネージャーとして働いていました。
木の家ゲストハウスは去年の2月に茨城県水戸市上水戸にオープンした宿泊施設です。オーナーは宮田悠司。会社員をやめて100万円で世界旅をしているさなか、ゲストハウス事業に思い至り、帰国後地元の水戸でゲストハウスをオープンさせたのです。
今や、水戸のなかでも7棟の宿泊施設を運営。さすがに人手が欲しくなって、4月から僕ががっつり関わり出すようになったのです。
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宮田さんは去年の7月くらいから近くにある「The FAVORITE」というコワーキングスペースでクラフトビールバーを不定期で始めたんですが、僕がよく通っていたこともあり、宮田さんとはよく語り合う仲だったんですね。
逢瀬を重ねるうちに意気投合して、ちょうど場づくりに興味を持ったり自分の場所を持つ意義を知ったりした頃だったんで、僕は自分の進路を木の家ゲストハウスに託することにしたんです。
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面白そうだし、普通ならそんな茨の道に行かないからこそ、僕は木の家ゲストハウスのマネージャーという道を選んだけれど、全く不安がないわけではありませんでした。コロナの反動で去年1年はたくさん人が来るようになったのかもしれなかったし、たまたま運が良くて上手くいったのかもしれなかった。それを思うと、すぐに躓く可能性だってあったわけです。
しかし、それは杞憂に終わりました。最近、木の家ゲストハウスが想像以上に盛り上がっているからです。
他都市展開へ動き出し、現在、前橋と宇都宮のオープンを目指しています。さらに、宮田さんの知り合いを含め、ゲストハウスをやってみたい人が何人かいて、松山、姫路、京都、奄美大島でゲストハウスが生まれるかもしれません。
今日も今日とて、お手伝いしたい旨のDMがいくつか来たそう。とにかく、今、木の家ゲストハウスに良い風が吹いているんです。それを感じたとき、僕は思ったんです。
「木の家を選んで正解だったな」って。
お金目的なら同じ時間バイトした方が儲かります。一応、教育学部だったし、教師になった方が安定もするし、もちろん給与も高かった。僕が木の家ゲストハウスに求めたものは、「夢」や「面白さ」であって、それを十二分に感じている今、僕は木の家ゲストハウスに関わってよかったなと振り返っているんです。
だからこれからも、夢を見させてくれる宮田さんにはついていくし、木の家ゲストハウスを盛り上げるための打ち手を考えていこうと思うのです。
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ただ、僕が本当にやりたいことは創作だし、他にも、ラジオパーソナリティーとして活動したり、寺子屋サークルに参加して社会教育の現場で活動したり、いろいろやりたいことは山積み。それこそ今日の午前中、ラジオの収録をしたし、明日は寺子屋サークルのミーティング。明後日には、木の家ゲストハウスを舞台にした謎解きイベントのミーティングがあります。
そして、僕が22歳でいられる最後の日は、「FAVORITE!!―お気に入りの本を紹介する会―」という本のイベントを開催。22歳に栞を挿むべく、この1年の集大成となるようなイベントにできたらなと力を入れています。
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現時点で11名の参加者に恵まれ、うち2人は木の家ゲストハウスに宿泊します。また、参加者のなかには、寺子屋サークルのメンバーもいるし、ラジオに出演してもらった人もいる。
これらのことを踏まえたとき、全部つながっているんだなと認めることができました。
宿題は山積みだし、好奇心や興味の肥大は止まらないけれど、僕のやってきたこと、やっていることは、今に、未来につながっているはず。そう信じて、これからも今を生きていきます。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20240626 横山黎
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