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心のコンパスを毎年変える。
――過去の自分が何に心を動かされたのか、寝食も忘れて時間もお金も度外視で向き合ってしまうものは何なのか、毎年その疑問と向き合った結果が、テーマに現れているのです。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。
今回は「心のコンパスを毎年変える。」というテーマで話していこうと思います。
🏨今年の1枚と仕事のこと
僕のnoteをよく読んでくださっている人ならお気づきかと思いますが、僕のアカウントのアイコンが変わりました。友達のカメラマン、むらたゆうき君に撮影してもらった今年の1枚をアイコンにしました。
僕が着ている茶色のポロシャツには胸元にマークがあります。これは、僕の職場の木の家ゲストハウスのロゴ。そうです。あのシャツは、言うなれば仕事着なんです。
ちなみに、僕の後ろの壁は木の家ゲストハウスの外壁。職場の前で、仕事着を着て撮ってもらったのが、今年の1枚の写真というわけです。
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木の家ゲストハウスは去年2月、茨城県水戸市上水戸にオープンしたゲストハウス。オーナーの宮田悠司さんは100万円で世界一周の旅をしているさなか、ゲストハウス事業の展開に思い至り、帰国後すぐに準備に取り掛かったというわけです。
水戸は観光地というわけではないけれど、スポーツの大会があって前乗りする人とか、出張で宿泊する人とか、大学生の合宿で使われたりとか、少なからず需要があることが分かりました。それを受け、宮田さんは次々と宿泊施設を展開していったんです。
もうすぐ1年半が経つ頃ですが、現在は全部で7棟の宿泊施設を運営しており、今後は水戸市だけでなく、他の都市へと展開していく流れでいます。いちばん早い話でいうと、前橋と宇都宮。それこそ今日、宮田さんは急遽前橋へ出かけにいっています。
とにもかくにも今後さらなる拡大と飛躍をみせることは間違いなくて、日本でいちばん面白いゲストハウス事業を展開することができると信じて、今日も宮田さんは動いているし、僕も仕事をしているわけです。
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🏨これまでの軸
僕は6月末尾に誕生日を迎えました。晴れて、23歳となりました。光のような速さで駆け抜けていった22歳の1年よりも、もっと面白い年にしたいという衝動に駆られている今日この頃です。
僕は20歳のときから、年齢ごとにテーマを設けることを決めました。軸といった方が正しいかもしれません。その年でいちばん注力した対象を決め、それに収束するように動いてきました。
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20歳のテーマは「20歳」。20年生きてきたことを真っ直ぐに受け止めて、20歳だからこそできることをしようと思いました。誕生日に家族に手紙を書いたり、成人の日の前夜に家族に歌のプレゼントをしたり、成人の日が舞台の小説『Message』を出版したり……。20歳という節目を、僕なりに賑やかに、晴れやかに過ごしたのです。
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21歳のテーマは「Message」。20歳最後の日に出版した初書籍『Message』を軸に据え、「伝える」を意識した活動をしていきました。21歳の1年で『Message』を200冊以上手売りしたり、全国大学ビブリオバトルで『Message』を紹介したり、大学構内で「Message展」や「BOOK TALK LIVE ”桃太郎”」というイベントを開催したりしました。今までお世話になった人に感謝と愛情を伝えていくなかで、新しい出逢いも生まれ、これからも大切にしていきたい仲間たちに恵まれました。
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22歳のテーマは「Biblio」。大学4年生となった僕が、学生最後の挑戦として全国大学ビブリオバトル全国大会優勝を掲げました。結果は全国大会準決勝敗退という惜しい結果で終わってしまいましたが、夢を追いかけるさなか、自主的に開催した本のイベント「FAVORITE!!―お気に入りの本を紹介する会―」のなかで生まれる場の可能性を信じることができました。僕が用があるのは、ビブリオバトルのような競技性を重視した本のイベントではなく、「FAVORITE!!」のような交流性を重視した本のイベントであると気付いたのです。
22歳最後の日に開催した第6回「FAVORITE!!―お気に入りの本を紹介する会―」では、スピーカーとリスナーが本をきっかけに交流している光景が見られました。ビブリオバトルへの挑戦の果て、僕は自分が本当に見たかった景色を目にすることができたんです。
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🏨心のコンパスを毎年変える
さて、「FAVORITE!!」の興奮冷めやらぬなか、23歳を迎えてしまったものですから、僕は次なる軸を決め、新しい未来へと踏み出すことを強いられました。
僕が選んだ次のテーマは「Guesthouse」です。
冒頭で触れたように、僕は今、木の家ゲストハウスで仕事をしているし、ゲストハウスという場所の魅力をもっと知りたいと思っているし、木の家ゲストハウスを上手くつかって盛り上げることができたらいいなと考えています。
やっぱり今いちばん時間と労力をかけているのは仕事のことだから、毎日のように軸がぶれずに生きることができるので、悪くない選択だと振り返っています。
今後はイベントを打ち出すにしても、宿泊を絡めるような設計にするだろうし、物語をつくるにしても、木の家ゲストハウスを舞台にするつもりです。それはもちろんテーマに「Guesthouse」を掲げたからでもありますが、別に強制力のあるものではなくて、僕がやりたいからやっているんです。
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一連の流れで何となく伝わったかなと思いますが、毎年むやみやたらにテーマを決めているわけではなくて、これまでこういう動きをしてきたから、そして今こういうことに興味関心があるから、これからはこのテーマを掲げるといいのではないか、という予測のもと、テーマを選択しているんです。
テーマの選択には必ず動機があります。それに決めるだけの根拠と具体的な体験があります。過去の自分が何に心を動かされたのか、寝食も忘れて時間もお金も度外視で向き合ってしまうものは何なのか、毎年その疑問と向き合った結果が、テーマに現れているのです。
掲げるテーマは、心のコンパスです。
23歳を迎えた今、針が指しているのは、「Guesthouse」という未来でした。まだ船出を迎えたばかりですが、面白い旅になる予感がしています。嵐に見舞われることもあるだろうけど、時代の風を読んで、漕ぎ渡っていきます。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20240702 横山黎