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伝える前に、興味を持たせる演出を。

――どれだけ立派なことを伝えようとしていても、相手に聴く意識がなければ意味がありません。心を動かして、興味を持ってもらう。前のめりの姿勢で聴いてもらう演出を施すべきだと考えるのです。


人生は物語。
どうも横山黎です。

作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。

今回は「伝える前に、興味を持たせる演出を。」というテーマで話していこうと思います。


📚カラオケ大会で議員さんと…

先日、カラオケ大会に行ってきました。僕が管理しているゲストハウスは茨城県水戸市西原という町にあるんですが、その西原商店会の主催するカラオケ大会があったというわけです。

僕はオーナーの宮田さんと一緒にそこに参加しにいきました。僕は「WOW WAR TONIGHT」を歌って、宮田さんは「POISON」を歌い、なんとワンツーフィニッシュ。新参者で若輩者の木の家ゲストハウスのふたりが上位を独占するという謎の展開でした(笑)

そのカラオケ大会には、水戸市長や水戸市議会議員の方々もいらっしゃっていて、短い時間ではありましたが、お話しすることができました。特に議員さんの方とは、カラオケ大会が終わってから面と向かって話すことができて、せっかくの機会ですから、「今、水戸って何が課題なんですか?」と問いました。

どうやら少子化や県外への若者の流入を問題視しているようで、その課題解決のために動いているようです。もちろん人によって、立場によって、何を問題視して、具体的にどう動いているのかは変わるとは思いますが、今振り返ってみて、僕が興味深く思ったのは、「政治的な話題に興味を持った自分がいた」ということです。


📚政治に興味を持ったきっかけ

やりたいことをやりたい。面白いと思ったものに飛びつく。そんな生き方をこれまでしてきたんですが、裏を返せば、興味の外にあるものにはまるで興味を示さないってことです。

政治という分野もそのうちのひとつで、政治家になりたいと思ったことはもちろんのこと、熱心に調べてみようと思うこともなかった。実家で芳しくない政治関連のニュースが流れる度に、負の感情は加速していったのです。

ただ、最近の僕はちょっと政治に関心を持ち始めているんです。きっかけは明言できます。元安芸高田市長の石丸伸二さんです。

最近は都知事選に出馬するという話題で有名になった石丸さん。元々は地元の安芸高田市の市長をされていました。議会の様子をYouTubeで配信し、歯に衣着せぬ物言いで議員と対立している様子を全世界に知らしめました。

論理的で、建設的で、生産性のある議論を心掛ける石丸さんの言葉、姿勢、正義感に、多くの人が魅せられたのではないでしょうか。その証拠に、安芸高田市のYouTubeチャンネルの登録者数は市でナンバーワン。動画のコメント欄をのぞいてみると、「日本を変えてください」「私も政治家になろうと思いました」などなど、賞賛の声が並んでいます。

いつ頃かは忘れましたが、僕もYouTubeのショート動画で初めて拝見して、安芸高田市なんて行ったこともなければ名前すら知らなかったけれども、食い入るように見てしまい、今の議会の実態の深刻さを目の当たりにしました。

それに心を動かされ、石丸さんの他の動画を観てみようと思ったり、自分で政治について調べてみたりしました。そういえば、昨日は、石丸さんがインターン生を誘致したときのドキュメンタリー動画を観ましたわ(笑)

政治にまるで興味なかった僕に大きな変化が起こったのです。今では、将来政治家になってみても面白いかもとすら思っています(笑)


📚伝える前に興味を持たせろ!

僕はかなり前からずっと思っていることがあります。「何か伝えたいことがあるんだったら、伝えたい相手に興味を持たせるべき」ということ。どれだけ立派なことを伝えようとしていても、相手に聴く意識がなければ意味がありません。心を動かして、興味を持ってもらう。前のめりの姿勢で聴いてもらう演出を施すべきだと考えるのです。

僕は教育学部の学生だったこともあり、教育視点からもそれは有効な術であると認識しています。つまり、授業で教えたいことあるなら、学んでほし教えがあるのなら、まずは学習者の興味を持たせるべきであるということです。興味が湧かず、面白くないまま話を聴こうとするから吸収率も低いし、モチベーションもなかなか上がらない。僕が考えるに、教師をはじめとする教育者がいちばん初めにやるべきことは「興味を持たせること」です。

ビブリオバトルもそう。5分間で本を紹介するプレゼンバトルのこと。僕は高校時代から7年間その公式戦に参加して、これまで3回全国大会に行っているんですが、本を紹介する上で注意していることは、「どうやって興味を持たせようか」です。リスナーの心のなかに「読みたい!」という感情を生むためにはどうすればいいのか、ひたすら考えながら紹介の内容を考えていました。興味を持ってもらわなければ、読みたいとは思ってもらえない。よって、ビブリオバトルで勝つことができないわけです。

興味を持たせる方法はいくつもあると思います。エンタメ的なアプローチもあると思うし、些細な日常のコミュニケーションだって有効な手段だと考えます。

先日のカラオケ大会で、僕が議員さんと話そうとしたのは、議員さんの歌がめっちゃうまかったこともあるし、一緒にごはんやお酒を嗜んだこともあるし、そもそも同じ場所に居合わせたこと自体が心をほぐしてくれたのかもしれません。こんな若輩者が議員さんとお話できる機会なんてないじゃないですか。少なくとも僕はこれまでにほぼなかった。

とにもかくにも、いろんな要因から僕のなかに興味が生まれて、議員さんの話を聴くという行動に移ったわけです。

あらゆることに通じる話ではありますが、伝えたいこと、発信したいことがあるなら、興味を持ってもらえるように演出する必要があるなと再認識したという話でした。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20240619 横山黎




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