【企画書】小説『メッセージ』の出版



企画書
小説『メッセージ』


1.内容 
成人の日の夜、一人の青年が歩道橋から転落した。彼の手元には「110」という血文字が遺されていた。人生の最後、人は何を遺すのか。その疑問と真摯に向き合った心温まるダイイングメッセージ・ミステリー。


2.作者プロフィール
横山黎よこやまれい
2001年6月30日生まれ。東京都北区出身。文学とエンタメが好きな大学生。全国高等学校ビブリオバトル2018決勝大会に東京都代表として出場。『秘密を夜に閉じこめて』が第17回「内田康夫ミステリー文学賞」奨励賞を受賞。現在、noteで創作に関する記事を投稿している。


3.企画の理由
 毎年、成人式にまつわる悪いニュースが耳に入ってくる。悪酔いして他者に迷惑をかける事件が必ず起こる。死者が出る最悪のケースもある。しかし、本来成人式とは20年生きてきたことを祝福する催しであり、陰に日向に支えてくれた人に感謝する節目である。もちろん旧友たちと再会して同窓会を楽しむことは大事なことであるが、成人式という機会にお世話になった人へ感謝を伝える文化を育む一歩になればと思った次第である。


4.企画の意図
 来年度から成人年齢が18歳に引き下げられることもあり、例年よりも「成人」や「成人式」に注目が集まるだろう。成人式を舞台にした物語はあまり聞いたことがないので、ブルーオーシャンだと判断した。
 民法改正後も成人式式典参加の対象年齢は20歳である地域が多い印象があるので、この物語と現実との乖離は憂慮するほどのものではなく、この物語のメッセージはこれからも全ての新成人に響くと考えている。


5.企画の背景
 今年度20歳を迎えるにあたり、記念になるようなことをしたいと考えた。真っ先に思い浮かんだのが家族の顔だったので、家族に感謝を伝える一年にしようと決めた。誕生日には家族一人一人に手紙を書き、成人の日の前夜には20年分の感謝を綴ったオリジナルの歌を贈った。そして、家族に想いを伝える成人式を舞台にした物語をつくった。一度きりの20歳の最後に、その物語を本にして出版したいと強く思ったことが、本企画の理由である。

6.想定する読者と価値
 少なくとも万人に響くような物語に仕上げようと考えているが、特別想定する読者はこれからの新成人である。20歳を迎える人たちが、自身の人生を振り返ると共に、家族をはじめ周りの人への感謝を伝えるきっかけになるような作品を目指したい。

7.判型
 新書サイズ(105mm×175mm)

8.価格
 1000円(税込1100円)
 この価格にした最大の理由は、手売りする際に一番ストレスがないと考えたためである。後述するが、私はこの本をMyISBNという出版サービスを利用して紙の本として出版する。アマゾンで注文を受けてから印刷される仕組みである。私は自分で仕入れて手売りしていくつもりなので、精算の際に販売者側も購入者側もお互いストレスが無い方が好ましい。小銭を出したり、おつりを返したりする手間を省くため、1000円と設定した。税込み価格は1100円であり、この物語の肝であるダイイングメッセージ「110」に通じるものもある。


9.出版に関して
 私は今回、MyISBNという出版サービスを利用して紙の本を出版する。登録費用4980円のみでISBN(国際標準図書番号)が交付された紙の本を出版することができるのだ。本屋に並ぶことはないが、Amazonや全国の書店で購入することが可能である。


10.共同創作
 私は以前に小説『メッセージ』をnoteに投稿している。一度書き上げた作品であるのだ。しかし、今回紙の本を出版するにあたり、再創作することに決めた。さらに、よりよいものを目指すために共同創作することに決めた。
 現在、私はnoteのサークル機能を使い、共同創作サークル「MASTERPIECE」を運営している。クローズドな空間でやりとりしながら、小説『メッセージ』に磨きをかけている。プロットが完成し物語の全体像が定まったのは、サークルのメンバーのおかげである。というのも、僕がサークル内の掲示板に議題を投稿したところ、素晴らしいアイデアをくれたのだ。自分では気付けない、思いつけないものでも、誰かと考えることで解決策を見つけることができる。それが共同創作の強みである。今後、本格的に執筆を再開し、逐一原稿を共有していく。また新たな問題が生まれるかもしれないが、同じようにメンバーと共に乗り越えていく。そんな風にして、小説『メッセージ』を仕上げていくつもりである。



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