偶然の幸せをつかみ取るために
ーー「観察の領域において、偶然は構えのある心にしか恵まれない」
人生は物語。
どうも横山黎です。
今回は「偶然の幸せをつかみ取るために」というテーマで話していこうと思います。
📚本屋にて、偶然の再会
先日、東京西日暮里にあるBOOK APARTMENTに行ってきました。一箱本棚でまわっている本屋さんです。
一箱本棚とは、月額制でお金を払う代わりに、小さな本棚に自分の好きな本や、自分の書いた本を置いて本屋さんに置けるシステムのこと。最近、図書館や本屋さんの新しい収入源のひとつとして注目されているらしくて(少なくとも僕は最近知った)、BOOK APARTMENTもそのひとつなのです。
確か50以上の本棚が並んでいます。一月の金額は定かではありませんが、相場は2000円前後なので、それを前提に計算すると毎月10万円の収益が上がります。本の売り上げだけではない別の方法でもマネタイズをすることができるわけです。
最近僕がお世話になっているシェアハウス「はちとご」も、実は一箱本棚を取り入れた私設図書館の一面を持っています。はちとごで知って、興味を持ち始めたのです。それもあって、ブックカフェとか図書館への興味が膨らんで、タイミングが合えば通っているんです。
行ってみたい本の場所はたくさんあるので、これからも変わらずに足を運ぼうと思うんですが、今回の本題は少し違うところにあります。実は、先日訪れたBOOK APARTMENTの店番をしていたのが、僕の高校の同級生だったんです。
そう言われて、声を上げてびっくりしました。もちろん多少の見た目の変容はあったけれど、顔を見てすぐに分かりました。高3の頃、よく他の友達とお昼ご飯を食べながらいろいろ語っていた友達です。同じクラスになったこともありました。卒業以来会っていなかったので、実に4年ぶりの再会です。
聞くと、お店に自分の商品を置かせてもらう代わりに店番をしているとのこと。なんと、彼女、大学でデザインを学んでおり、自分で服をつくって売っていたんです。
こんな機会はない!と思いその場ですかさずTシャツを購入。ちゃっかり自分の本を手売りして、お互いに偶然の再会を祝福しました。今度飲もうね!という約束を交わして、僕は店を後にしました。
こんな偶然の幸せをつかみ取れた出来事があったので、是非noteに残しておこうと思い、今記事を書いているわけです。そして、これをただの偶然で片づけていいものなのか、しっかりと向き合っていこうと思います。
📚セレンディピティ
セレンディピティという言葉があります。「予期せぬ出来事に出くわすこと」「偶然の幸せをつかむこと」を意味します。
もともとはホレース・ウォルポールの小説『セレンディップの3人の王子』という童話に基づいた言葉なんです。ウォルポール自身が友人に宛てた手紙に、自分の書いた物語を引用して「セレンディピティ」という言葉を用いています。『セレンディップの3人の王子』の登場人物たちのように、意外な出逢いを果たすこと、もともと探していなかったものを発見したことを指しているのです。
しかし、ここでいいたいことは、時に偶然の出逢いや発見があるよね!ってことじゃなくて、偶然の出逢いや発見をするためには、その意識がないといけないということ。心を構えていないと、出逢いも発見もできないということです。
という主張がされている論文があるそうですが、全くその通りだと思います。
📚偶然の幸せをつかみ取るために
僕の考えをいうと、自分のやりたいことや好きなことを続けていると、予期せぬ出来事や偶然の幸せに恵まれます。
僕はもともと作家になりたい、とか、本を出したい!もか思っていたけれど、実際に行動しているわけではありませんでした。去年、初書籍『Message』を出版して、届けるためにたくさん人に会って、イベントを企画運営して、、、という流れを繰り返していくうちに、セレンディピティが生まれていきました。
縁からラジオに出演することもあったし、縁から作文教室の先生のお仕事以来がありました。また、冒頭でも少し触れましたが、シェアハウス「はちとご」に出逢えたのも、一箱本棚という新しいビジネスモデルを知ることができたのも、作家として活動していたからです。
作家として活動するということは、作家ならこのイベントに行った方がいいとか、この人に会っておくべきだとか、そういうアンテナを高くしながら生きるということ。自然と心の構えができているんです。
特にこの半年、いろんな出逢いや気づきに恵まれたのは、作家として心の姿勢が板についてきたから。
先日BOOK APARTMENTで旧友に会えたのも、作家として一箱本棚の本屋の実態を知りたいという好奇心があったからです。
「好き」や「やりたい」に基づいて、自分の道をしっかり見定めて、ちゃんと心を構えれば、セレンディピティは叶います。これからもチャンスを逃さないように、俯かず、未来を見据えていこうと思います。最後まで読んでくださりありがとうございました。
20230812 横山黎