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【マスカレード・ナイト】「ホテルマン×刑事」の相棒の魅力

【#81】20210919


人生は物語。
どうも横山黎です。


作家を目指す大学生が
思ったこと
考えたことを
物語っていきます。

是非、
最後まで読んでいってください。

今回は、
映画『マスカレード・ナイト』から考える
「『ホテルマン×刑事』の相棒の魅力」
というテーマで語っていこうと思います。


☆ホテルマン×刑事


昨日に引き続き、
東野圭吾さん原作の
映画『マスカレード・ナイト』について
話していきます。

作品の設定やあらすじ等は
前回共有したので、
気になる方は
是非下の記事をチェックしてみてください。


一言でいえば、
刑事がホテルに潜入捜査する話で、
ホテルマンを相棒に、
事件を解決していくという物語です。

「ホテルマン×刑事」
というバディものは
初めてなんじゃないかな、
と思うほど、
斬新な設定ですよね。


普通、刑事は
他の刑事と相棒を組むわけですが、
この物語ではホテルマン。

でも、
それがめちゃくちゃ魅力的なんですよね。

ホテルマンと刑事って、
性質が真逆の仕事なんですよね。


劇中の台詞でもあったように、

「ホテルマン」の仕事は人を「信じる」ことで、
「刑事」の仕事は人を「疑う」こと
なんです。


言葉にしちゃえば
大したことないように思えますが、
それぞれが極端ですよね。


ホテルマンは
お客様をとことん信じて、
最高のサービスをするわけですが、


ホテルに潜入した刑事は
お客様をとことん疑って、
もしかしたら殺人犯かもしれないと
睨みつけるわけですよね。


ホテルを舞台に、
刑事が活躍する物語にすることで、
ホテルマンと刑事が
いかに真反対の性質の職業であるかを
克明に表現し、
だからこそ、
その二人を相棒にする面白さがあり、
その衝突がドラマを生み、
上質なエンターテインメントに
仕上がるわけです。


王道といえば王道ですよね。


性格が真逆の2人の恋愛ドラマ、とか、
熱血刑事と冷血刑事、とか
美女と野獣、とか。


真反対の性格だからこそ、
そこから生まれるドラマは
面白くなるわけです。


☆それぞれの正義がぶつかるから


じゃあ、
なんで性質や性格が真反対だと
物語は面白くなるかを考えてみると、

それぞれの正義がぶつかるから

だと思います。


マスカレードシリーズを例にあげると、、。

ホテルマンは
お客様の安心と安全を保障し、
最高のサービスを提供することが
正義ですよね。
だからこそ、
お客様は神様だし、
どんなわがままにも対応するし、
信じ続けるわけです。


一方、
刑事は
犯人を逮捕したり、
犯罪を未然に防ぐために、
一般市民の腹を探るわけです。
たとえ黒くなくても。
だからこそ、
どんな人にも
目つきを鋭くするし、
疑い続けるわけです。

それぞれの組織に正義があって、
お互いその正義を
忠実に守っているだけなんですよね。


お互いが真剣だから、
その衝突が価値あるものになるわけです。

でね。
ずっと衝突しっぱなしだと
物語は進まないから、
妥協点が必要になってくるわけです。
エンターテインメントを楽しむ側からすれば、
最初はどんなに喧嘩しても
衝突してもいいけど、
最後には分かり合ってもらいたいですよね。
だから、
お互いが納得する展開が必要になります。


今回の場合、
二つの正義の積集合が

「お客様を守ること」だったわけです。

ホテルマンからしたら、
お客様がお帰りになるまで、
安心して過ごしてもらいたいし、
もちろん
怪我の一つも負わせたくありません。
ホテル内に
殺人犯が紛れ込んでいるとなったら、
お客様の安全を第一に考えるのは
ホテルマンの使命といえるでしょう。

そして、刑事も同様です。
もちろん犯人が逮捕されることが
一つの目的ではありますが、
一番の目的は
誰も被害が出ないこと、です。
市民の安全を守るが
警察官の使命ですから、
お客様を守ることが
刑事の使命といえるわけです。


こんな風に、
正義は違うけれど、
根っこの部分が同じだからこそ、
魅力的な相棒として
成立するわけですよね。

このあたりの設定が
すばらしいなあと思い、
今回は
「ホテルマン×刑事」の相棒の魅力
について語らせていただきました。

最後まで読んで下さり、
ありがとうございました。

横山黎でした。



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