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【大阪旅】人のつながり、時のつながり。

ーー大阪旅を終えて強く感じたのは「つながり」でした。人のつながり、時のつながり。その結び目となるのが「自分」であり、「今」であることに気付きました。


人生は物語。
どうも横山黎です。

作家、木の家ゲストハウス水戸マネージャー、イベンターとして活動しています。

今回は「人のつながり、時のつながり。」というテーマで話していこうと思います。

昨日まで僕のパートナーと一緒に大阪に来ていました。二泊三日の大阪旅です。前回、前々回と、その旅の行程を綴ってきましたが、ついに今回で最終回です。三日目の旅の様子を記事にしていきます。

▼1日目の記事はこちらから

▼2日目の記事はこちらから


①ゲストハウス君彩家

2日目はゲストハウス君彩家きみどりやに泊まったんです。ちょうど宮古島でゲストハウスやってる方やヘルパーの大学生がいて、一期一会の出逢いを楽しんだ夜でした。

翌朝、10:00前にチェックアウトした後、1階の共用スペースへ行きました。このゲストハウス、日中はカフェ利用できる場所になっていて、せっかくなのでモーニングをいただくことにしたのです。

ゲストハウスを出発するとき、カフェをやられている方(ゲストハウスのオーナーではない)に誘われて一緒に写真を撮りました。

こういういい意味で庶民的な、カジュアルな交流ができるのがゲストハウスの良いところで、現代人が忘れがちな人の温もりを感じられる機会だと考えます。

僕もゲストハウスで仕事をしているので、今後はその温かさを分かち合えるような場づくりをしていけたらなと身が引き締まりました。

2日目夜の様子
バターチーズトースト
また必ず来ます


②司馬遼太郎記念館

大阪旅3日目のメインスポットは、「司馬遼太郎記念館」でした。ゲストハウス君彩家の近くに何があるのか、Googleマップで探していたら見つけました。

正直な話、僕は司馬遼太郎の作品をほとんど読んだことがないんです。そんな僕がどうしてここを訪れたかったかというと、理由は2つあります。

ひとつは、巨大な本棚があるからです。

「大書架」と呼ばれているそうですが、地下一階から天井まで本棚が高く聳えているのです。そこに並ぶのは、司馬遼太郎の作品。そして、それらを生み出すために読まれた蔵書です。

館内は撮影禁止だったので実際の写真をお見せできないのが残念なのですが、とにかくインパクトがありました。地下一階から見上げる本の壁には何とも言えない凄みがありました。

いつか僕も本の場所をつくりたいと考えていて、そのための勉強もかねて各地の本の場所を巡るようにしているんですが、今回はかなり刺激をもらいましたね。

僕だったら写真撮影オッケーにして、なんならSNS拡散を促して集客に繋げるんだろうなとぼんやり思ったのですが、そうはせずとも多くのお客さんがお越しになるくらい、作品と作者に集客力があるんだろうなと分析しました。あと、無闇矢鱈に若い人を取り入れたくないのかなと。

司馬遼太郎の書斎
(記念館に隣接していて、外から観覧可能)

司馬遼太郎記念館を訪れたもうひとつの理由は、僕が高校時代にお世話になった今は亡き恩師が、司馬遼太郎の大ファンだったからです。

高校卒業時、その恩師と図書館で2時間くらい語り合ったんですが、その際にお祝いの品として、司馬遼太郎の作品『二十一世紀を生きる君たちへ』をいただきました。その本を包むカバーには、「司馬遼太郎記念館」と記載がありました。

Googleマップで「司馬遼太郎記念館」を見つけたとき、恩師との記憶が蘇ってきて、いてもたってもいられなくなったんです。

昨日、司馬遼太郎記念館を訪れ、大書架を見上げ、司馬遼太郎にまつわる資料を眺め、映像を観て、たくさんの知見を得ました。まるで恩師からのメッセージのようでした。


③「めっせ熊 新大阪店」&「551 HORAI」

司馬遼太郎記念館を後にして、僕らは新大阪駅からへ向かいました。昼を食べていなかったのですが、新幹線で帰るので、新大阪駅のなかで店を見つけようと決めたのです。

2日目の夜にたこ焼きを食べたので、グルメ関係で心残りがあるとすれば、お好み焼きと551のシュウマイ。ということで、遅いお昼ご飯に2軒行ってきました(笑)

「めっせ熊 新大阪店」と「551 HORAI」、どちらも新大阪駅の中にありました。牛すじのお好み焼きは食べ応えあったし、551のシュウマイを食べて初めてシュウマイってこんなに美味いんだと驚きました(笑)

めっせ熊 新大阪店
551 HORAI

大阪旅を終えて強く感じたのは「つながり」でした。人のつながり、時のつながり。その結び目となるのが「自分」であり、「今」であることに気付きました。

まずは一緒に巡ったパートナーとのつながり。2年前に水戸のシェアハウスで知り合った僕らは、お互いに向けて伸ばした心の糸を結び合い、時間をかけて赤く染める共同作業をしています。

今回の大阪旅1日目には、そのシェアハウスの住人になりたてのもねちゃんが偶然同じタイミングで大阪に来ていたので、夜に合流して一緒にご飯を食べました。

また、初めてちゃんと会ったコブクロファンの方とストリートライブをしました。コブクロのふたりがデビュー前にストリートライブをしていた堺東で、僕らはギターの音色と声を重ね合わせたのです。

2日目に泊まったゲストハウス君彩家では、一期一会の出逢いに恵まれて、また会いたいと別れを惜しみながら旅立ちました。昨夜、インスタのストーリーズでメンションを飛ばし合っていました。

僕とパートナーが揃って好きな本や絵本が並ぶ、子ども本の森 中之島では、思い出の一冊と再会したり、お気に入りの一冊と出逢えたりしました。そこで司馬遼太郎の『二十一世紀を生きる君たちへ』を見つけて、恩師との記憶が蘇り、司馬遼太郎記念館を訪れる意志を強くしました。

そして3日目、司馬遼太郎記念館を訪れ、巨大な本棚を見上げ、上映されていた映像を眺め、未来へたくましく生きる覚悟を決めました。ちなみに、司馬遼太郎記念館と子ども本の森 中之島はどちらも安藤忠雄さんという建築家の方が手掛けていて、それを知ったときにもつながりを感じました。

誰かと繋がることで自分という存在が浮かび上がってきます。相手との相違点を見つけることで自分らしさを知り、相手との共通点を見つけることで自分のなかに社会性や常識を見出すことができます。

同じように、過去を振り返ることで、あるいは未来に思いを馳せることで、その起点となる今を認めることができます。

人は「つながり」のなかに、普段はその輪郭を捉えきれずにいる自分や今を発見するのです。

目まぐるしく環境が変わり、非日常的な体験で刺激を受ける旅先では、そういう「つながり」を感じる機会が多いものだと思っていて、だからこそ、自分探しの旅なんて言葉が生まれたりするのだと。

とにもかくにも、今回の旅のおかげで今の自分を心のなかに描くことができて、新しい日々を踏み出すための活力を生むことができました。きっとまた、旅立ちます。最後まで読んでくださりありがとうございました。

20250112  横山黎

▼恩師のこと





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