文学フリマ広島5に参加しました。
――接触しなければ売れなかったことを考えると、ひとつひとつの機会を大切にする意義を再認識できました。やっぱりビブリオ力(=本の魅力を伝える力)は持ち合わせていた方がいいですね!
人生は物語。
どうも横山黎です。
今回は「文学フリマ広島5に参加した」というテーマで話していこうと思います。
📚文学フリマ広島5に参加した
僕は今、遠路遥々、広島までやってきています。初上陸の広島、何の目的で訪れたかというと、文学フリマ広島5に参加するためです。
文学フリマとは本を売り買いするイベントのこと。1,2ヶ月に一度のペースで、全国各地で開催されています。去年の東京、先月の京都に引き続き、3回目の参加です。
去年出版した僕の初書籍『Message』を届けるための一環として、オフラインイベントの力に頼ることにしたのです。本の祭典に参加することで普段は届けられない域にいる人へ届けることにしたのです。
決して多い数ではありませんが、自分の作品を届けることができました。今回は今日の文学フリマ広島の経験をふりかえる記事にしようと思います。
📚やっぱり侮れないビブリオ力
僕が初めて文学フリマに参加したときのこと、そのとき出品者としてではなく参加者としてでしたが、とてもたくさんの気付きがありました。
たとえば、どうして作品を売らずに寝ているんだろう?とか。これ冗談でもなんでもなくて、ブース代を払って、作品は机上にほったらかしにして、寝ている人がいたんです。そのときの開催地は東京だったんですが、ブース数も多いし、何もしなければ(売り込まなきゃ)届けることはできないはずなのに、どうして寝ているんだろうと不思議がってしまいました。
「寝る」はさすがにひどいけど、何も言わず、座りっぱなしで、じっとしている人も少なくなくて、個人的にはそれも好ましくない印象。それで売れているなら良いのですが、それで売れる作品は本当に作品やジャンルに訴求力があるものです。
基本的に売り込まなきゃ売れないのが商売。僕は機会があれば適度な距離感を保ちつつ徹底して売り込みにいきました。ポスターに立ち止まろうものなら、「ミステリよく読まれますか?」と話を始める。
「どうして犯人の名前を書くのか? 人生最後なんだから本当に伝えたいことを伝えるべきではないのか?」というダイイングメッセージの疑問を投げればいい。そして、その疑問から生まれた物語が『Message』であり、「110」というダイイングメッセージが最期の1行で明らかになることを伝えればいいのです。
この流れで案内しても、「ありがとうございました」といって買わずにブースを離れて行ってしまう人も少なくありません。
ただ、売り込んだ結果、買ってくれたお客さんもいたわけで、接触しなければ売れなかったことを考えると、ひとつひとつの機会を大切にする意義を再認識できました。やっぱりビブリオ力(=本の魅力を伝える力)は持ち合わせていた方がいいですね!
📚帯の力
今回、これまでの反省を活かし、帯をつくったんです。どれだけブースを作り込んでも、どれだけ声で呼びかけても、本自体に魅力がなければあんまり効果はないことに気が付き、視覚的に訴えることが求められているという結論に達しました。
お客さんの視線を見ていると、基本的に机の上に注がれています。机上の本を眺めながら巡っていくので当然ではあるんですが、ならばその視線の先にフックを用意しておけば興味を持ってくれる確率は上がるのではないでしょうか。
今日もそうでしたが、ポスターの存在に気付かない人もいるくらい俯き気味に歩いている人がいるので、商品と同じ高さに宣伝文句が存在した方が良いと考えるわけです。それはつまり、帯をつくれば解決することですよね。
その甲斐あってか、僕が初めて出店者として参加した文学フリマ東京35以上の冊数を売ることができたんです。来場者数との比率を考えれば、成長しているといえます。広島の規模は東京の10分の1くらいですからね。
今後も文学フリマには参加していくつもりですが、本と同じ高さで視覚的に訴えることのできる帯はちゃんとつくった方がいいなと思いました。
ちなみに、今回、noteで関わっていたSHIGE姐さんとお会いすることができました! エッセイ『伝えたいことが20年分ある』を購入していただいただけでなく、メッセージカードやお菓子など差し入れをくださいました。感謝感激です。
さらに、僕と同じ茨城大学の小説サークルも出店しており、認知し合うことができました。向こうは本屋さんに並んでいましたよね!と、僕のことを知っていたみたいですが(笑)。やっぱり意外と知られているものなんですね。
そういえば、2月末にまた大学の広報室が発行する広報紙に、僕の活動が紹介されるそうです。また新しい認知が増えるかもしれません。意外と知られている!という経験が少なくないので、ちょっとずつ怖くなっていきますが(笑)、時にメディアの力に頼りつつ、自分の活動を盛り上げていこうと思いました。
明日は広島観光。安芸の宮島や原爆ドームなど、日本人なら一度は訪れておきたい名所に足を運ぶつもりです。また共有しますね。最後まで読んで下さりありがとうございました。
20230226 横山黎