最優秀賞のタイトルがクラフトビールの商品名になる文学賞に応募する。
――「必ずビールが登場するシーンを入れること」を条件に短編小説を募っていて、見事最優秀賞に選ばれた作品の著者には、その作品をもとにしたビールを制作、贈呈してくれるんです。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。
今回は「最優秀賞の小説のタイトルがクラフトビールの商品名になる文学賞に応募する。」というテーマで話していこうと思います。
🏨「売れる小説家への道」の現在地
今月から本気で文学賞を獲りにいくと決めてから創作のことを考える時間が増えてきました。現在地を話すと、10月までに4つの文学賞を出さないといけなくて、現在既に1本は応募済みといったところです。
ただ、どの文学賞も字数が少ないものばかり。そのうちのひとつに関しては書き出し文学賞というもので応募できる作品の文字数が40字以内です(笑) 書き出しの妙を競うものなので当然といえば当然ですが、とにかく今は数打ちゃ戦法でとにかく量をつくって、分かりやすい結果を出しにいくスタンスをとっているのです。
残り2つの文学賞も1万字前後なので、そこまで分量はありませんし、書こうとしている内容もおおよそ決まってきたので、あとは書くだけという段階です。今回はそのうちのひとつ、『小さな小さな文学賞 VOL.2 第3回「ビールのある風景」』について話していこうと思います。
🏨自分の作品がビールに⁉
『小さな小さな文学賞 VOL.2 第3回「ビールのある風景」』は、神戸でローカルカルチャー誌を発行している「TANPENS」と、同じく神戸にあるビアカフェ「Beer Cafe Laugh'in」のコラボ企画。「必ずビールが登場するシーンを入れること」を条件に短編小説を募っていて、見事最優秀賞に選ばれた作品の著者には、その作品をもとにしたビールを制作、贈呈してくれるんです。
8000字以内という字数も書きやすいし、自分の小説のタイトルがそのままビールの商品名になるという特典に惹かれて、応募することにしました。ちょっと前からクラフトビールにはまり始めて、よく飲んでいたことも応募の後押しをしてくれました。
ただ、ビールのネタは何も持ち合わせていなかったので、いざ書き出そうと思っても何も思いつかない自分がいました。そこで、とりあえず本を読もうと思い至り、クラフトビールの本を買って読みました。
結果、物語の種を見つけることができました。
🏨物語の種にイメージの風を。
僕は逆算で物語をつくることが多いんです。伝えたいものがあったり、トリックがあったり、魅力的なラストシーンが閃いたり。それをより良く演出するためにはどんな展開が望ましいか、を逆算で考えていくというわけです。
ゴールが分かっていた方が分かりやすいので、僕はその逆算方式で物語をつくることが多いんです。
で、今回の文学賞に応募するにあたり、さっきも触れたように、ビールのネタは何も持ち合わせてなかったのでなかなか書き出すことができなかったんですね。そんなときは、やっぱりインプットしなきゃいけない。持っている手札が少なすぎるから、手札を増やさないといけないんです。
クラフトビールの歴史とか、ビールにまつわる豆知識とか、そういったものを満遍なく吸収していった先に、物語の種は転がっていて、そこにイメージの風を吹かせることで物語を芽吹かせることができるんですよね。
今回の件に関しても、クラフトビールの本を読んで、「うわ!これ!使いたい!」というエピソードがあったので、それをラストシーンに据えて、イメージを膨らませていきました。僕好みの物語になりそうです。
「売れる小説家への道」はまだまだ道半ばだけれど、やっぱり僕は小説を書くことが好きなんだなと確かめることもできています。いろんなものを吸収して、刺激をもらって、作品に落とし込む日々を繰り返していこうと思います。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20241019 横山黎
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