無数の感情を知りたいと思ったことがある。 その感情や思いを息吹として形にするために、長い年月をかけて多彩な色彩に触れ、創造を重ねてきた。 しかし、結局のところ、その感情が届くのはわずかな一瞬にすぎない。 人は覚え、そして忘れる。 その繰り返しが人間である。 全てにはいずれ終わりが訪れ、すべては無に帰する風化の過程を辿る。 それは遅かれ早かれ訪れることを知っていたはずだ。 わかっていたはずだろ。 けど、どこか心の奥深くで、この瞬間がずっと続けばいいと願っていたのではないだろう
これを読んでいるあなたに問いかけたい。 あなたは表現をすることが好きだろうか。 私は表現をすることが好きである。 それは、表現がコミュニケーションの一つの手段だからだとおもう。 あなたにとって表現とは何か。 もし誰かにそう尋ねられたら、私はそう答えると思う。 さらに深堀りをすると、アートとは感情の起伏であり、パズルのように自分に足りないピースをはめ込む作業だと感じている。 他者との理解を深めるための工夫であり、自分を理解するための手段。 表現やアートとはそういった多面的