ITILについてのまとめ
来月から、重厚長大なデータ基盤のDevOpsエンジニアとしてジョインすることが決まっています。
また、今までの業務の振り返りもかねて、上記の「ITIL はじめの一歩」を読んでみました。
改めて、勉強しなおすと日々自分が使っているものがどういうフレームワークや思考法なのかを整理することができました。
折角なので、ITILについて重要なポイントを纏めてみたいと思います。
◆用語
・ITIL
ITILは「Information Technology Infrastructure Library」の略称。
ITSM(ITサービスマネジメント)についての世界のベストプラクティスをまとめてフレームワーク化した書籍群。
・ITSM
ITサービスマネジメントとは、事業部門が必要とするITサービスの安定的な提供とITサービスの継続的な改善を管理するための仕組み。
関係性を図にすると以下になります。
・サービス
「サービス」は、ITILを理解するうえで最も重要な言葉になります。
ITILでは、サービスを次のように定義されています。
サービスとは「顧客が特定のコストやリスクを負わずに達成することを望む成果を促進することによって、顧客に価値を提供する手段」
ITサービスを実現するためには、顧客が求める機能(有用性)を実現するだけではなく、その機能を保証したものも含むとのことです。
そこまでやって、初めて「サービス」と呼ばれます。
保証の要素には、以下のようなものがあります。
・可用性
・キャパシティ
・継続性
・セキュリティ
ITサービスマネジメントにおける「サービス」とは、(「ITサービス継続性」と「情報セキュリティ」)、システム開発においての(機能要件・非機能要件全てを含めたもの)と考えると理解しやすかったです。
・マネジメント
この本の中で、マネジメントについて次のように記載されています。
マネジメントするにはコントロールできていなければならない
コントロールするには測定できていなければならない
測定するには定義できていなければならない
(出典ITIL2011edition「継続的サービス改善」)
この定義からマネジメントのまでの関係性の図がとても理解しやすく助かりました。
・ITサービスマネジメント
この本の中では、ITサービスマネジメントについて、次のように記載されています。
ITサービスマネジメントとは「事業のニーズを満たす良質のITサービスを実施および管理すること」
(出典「ITIL用語および頭字語集」)
◆ITILの全体像
「ITIL はじめの一歩」の中で何度もでてくるフレームワークです。
サービスストラテジ(戦略)
サービスデザイン(設計)
サービストランジション(移行)
サービスオペレーション(運用)
継続的サービス改善
このフレームワークを理解しやすいように様々な具体例が紹介されています。
様々な具体例のおかげで、理解しやすかったです。
◆ITILの詳細
ITILの全体像と同じくらい、「ITIL はじめの一歩」の中で何度もでてくるフレームワークです。
「サービスストラテジ(戦略)・サービスデザイン(設計)・サービストランジション(移行)・サービスオペレーション(運用)・継続的サービス改善」の中身について、様々な事例を交え詳細に説明されています。
フレームワークに当てはめて考えたことがなかったので、とても勉強になりました。
◆まとめ
この本には、Chapter 01~07あります。
Chapter 01~04は、ストーリー形式の入門編ですので、軽く流し読み程度でよいかなと感じました。
そして、Chapter 05「ITILの概要と活用」という章なのですが、ここはとても勉強になりました。
今後も定期的に読み直して、自分自身のブラッシュアップしていきたいと思います。
参考
ITIL はじめの一歩
今回読んだ本です。
ITILの試験ページ
よいと思ってもらえたら、「スキ」をお願いします。
「スキ」は、継続の源泉です。
kindle unlimited
定額で様々な本が読み放題。特に技術書の入門編のものが読み放題なので、いつもお世話になっています。
amazon audible
時短で読書できて重宝しています。