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石ノ森章太郎先生からの手紙「大学へ行ってください」その言葉が僕の人生を大きく変えた話。先生の作品に込められた、学び続けることの大切さ

皆さん、こんにちは。今日は、僕の人生を大きく変えた、ある特別な手紙の話をしたいと思います。

小学生の頃、僕は漫画家になることを夢見ていました。特に憧れていたのは、石ノ森章太郎先生。名著「マンガ家入門」とその続編を呼んだ僕は、思い切ってファンレターを送ったところ、なんと先生からお返事が来たのです。

「どんな職業の大人になるにせよ、勉強は不可欠です。沢山勉強して大学へ行ってください」

最初は正直に言うと、漫画家なんだから、絵が上手ければそれでいいんものだと考えていた子供時代の僕でした。ましてそのころの大学進学率は今よりはるかに低い時代でしたからなおさら疑問でしたね。

しかし、先生の言葉は、幼い僕の心に深く刻まれました。漫画家になる夢は叶いませんでしたが、先生の言葉を胸に、僕は滑り止めの大学へ進学しました。偏差値はハッキリ言って低いです笑。

大学では、様々な分野の知識を学び、多くの素晴らしい出会いがありました。社会に出てからも、大学で学んだことは、僕の大きな糧となっています。貿易英語、選択で、フランス語、ドイツ語、スペイン語、英会話。文系なのに理数系の講義や、当時としてはまだパソコンもなかった時代に、コンピューター理論などもあり。もちろん、経済学や経営学も学びました。

単位が取れないと容赦なく落第させられていた学生も多かったです。その厳しさが良かったのかもですが。

昨今、「大学不要論」という言葉を耳にすることがあります。しかし、僕の経験から言えることは、学びは決して無駄にならないということです。

石ノ森先生は、漫画家という創造的な仕事においても、勉強が不可欠であることを教えてくれました。先生自身も、歴史の勉強をされていたそうです。

「サイボーグ009」や、「仮面ライダー」「がんばれロボコン」無数の特撮化されたヒーローもの作品は無論のこと、多作家の先生ならではの作品も沢山ありますよね。

先生の作品群を振り返ると、その学識と教養の深さに改めて感銘を受けます。例えば、社会派漫画の「HOTEL」では、ホテル業界の裏側をリアルに描き出し、人間の欲望や葛藤を鋭く抉り出しています。また、「マンガ日本経済入門」では、難しい経済の仕組みを分かりやすく解説し、多くの読者に経済の知識を与えました。

そして、「マンガ日本の歴史」シリーズでは、日本の歴史を丁寧に紐解き、歴史の面白さを伝えています。これらの作品は、先生の深い知識と教養、そして社会に対する鋭い洞察力によって生み出されたものです。

先生は、常に新しいことに挑戦し、学び続けることの大切さを作品を通して伝えていたのではないでしょうか。

学びは、私たちに知識や教養を与えてくれるだけでなく、思考力や判断力を養い、人間性を豊かにしてくれます。

そして、学びは決して学校を卒業したら終わりではありません。社会に出てからも、私たちは常に新しいことを学び、成長していくことができます。

生涯学習という言葉があるように、学び続けることは、人生を豊かに生きる上でとても大切なことです。

僕にとって、石ノ森先生からの手紙は、生涯学習の原点です。先生の言葉を胸に、これからも学び続け、成長していきたいと思います。

この記事を読んでいるあなたも、ぜひ学び続けることの素晴らしさを感じてください。きっと、あなたの人生を豊かにしてくれるはずです。

石ノ森章太郎先生の作品は、今も多くの人々に夢と希望を与え続けています。先生の作品に触れることは、私たちにとって最高の学びとなるでしょう。

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