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昭和の頃から「学歴フィルター問題」を扱ったヒットドラマ「ふぞろいの林檎たち」
『ふぞろいの林檎たち』とは、1983年から1997年にかけて放送された日本のテレビドラマで、TBS系列の「金曜ドラマ」枠で放送されました。
このドラマは、ある架空の四流大学を舞台に、学歴が恋愛や進路に暗い影を落としながらも、それを懸命に乗り越えようとする若者たちの姿を描いた作品です。
当時の私は大学生でしたので、興味深く視聴していましたねー
確か、石原真理子さんの役が津田塾、中島唱子さんの役が東洋大学だったような記憶があります。あの当時のお茶の水と並ぶ、津田塾は高値の花的な女子大でした。
令和の今、東洋は偏差値が上がり、反対に津田塾は下がっている状況です。
山田太一による原作・脚本で、主題歌はサザンオールスターズの「いとしのエリー」が使用されました。ドラマのタイトル「ふぞろいの林檎たち」は、社会が求める規格に当てはまらない落ちこぼれの登場人物たちを指しています。
ドラマは、パートIからIVまでシリーズ化され、それぞれのパートで登場人物たちの成長や変化を描き出しています。登場人物たちは、それぞれに個性があり、視聴者に共感や感動を与えました。
例えば、生真面目で不器用な青年・仲手川良雄、女性にモテやすいが学歴コンプレックスを抱える岩田健一、しっかり者で看護師の水野陽子など、多彩なキャラクターが織りなす人間模様が魅力的でした。
このドラマは、1980年代の日本の大学の大衆化と学歴差別を背景に、若者たちのリアルな悩みや葛藤をリアリスティックに描き出し、多くの視聴者から支持を受けました。また、白黒の風景をバックに林檎を放り投げるオープニング映像は、その後パロディ作品も多く作られるほどのインパクトを持っていました。
『ふぞろいの林檎たち』は、単なる青春ドラマを超え、当時の社会問題を繊細に、そして時にはユーモラスに描いた作品として、今なお多くの人々に記憶されています。
その魅力は、時代を超えて新しい世代の視聴者にも受け継がれていくことでしょう。ドラマの詳細については、Wikipediaのページをご覧ください。また、キャストの昔と今を比べた記事も興味深い内容となっています。
それにしても、中井貴一さんは大役者さんになられましたね。
このドラマを観ていて、その片鱗は垣間見えていましたけれども。