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連載「意味の流れとしての世界」

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「意味の流れとしての世界」0~6 拙いところもありますが、自分の中でかなり重要な内容を繋げて書いた記事たちになります。 時間論、モノ論、生成論、人間関係論、精神と物質の関係 …
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#自然

④ 集団内の物語は、集団の「外」に支配されて展開される。

前の記事    集団(これは国家の規模から、小さなコミュニティまでを指します)の対立は、まず内部のいがみあい、責任はどちらにあるのか?そんな話からたいてい始まります。 対立の解消に向けては、 まず、あの人と比べて自分は優れてる? 劣ってる?そんな話は置いておくことが重要です。しかし、それすらも難しいのが、対立です。では何をしたら良いのか?どう考えたら良いのでしょうか? まず自集団が集団の"外"の世界の長期変化(外環境変化)に対応できてゆくか?に目を向けることで、あらゆる

⑤ "モノ"はストーリーと共に展開する。

前の記事 モノはストーリーと共に展開する。 完全に人間の内面だけでは内面の話は一切完結しない。 つまり、モノ(物質)が、人間個人の意志も象徴しうるし、人間同士の関係性も象徴する。 モノの方に、つまり人間の"外側"に自分の心がある。とまで捉えてみるとしっくりくる。 あるモノをどう配置し、どこに置き、何を置き、誰と置くのか?そこにすべて端的に内面世界で展開されてきたストーリーが現れるように思う。物を通して、精神の「相」が現れる。 モノを通して、人と人の尊重と和解も現れる

⑥奥行きのあるものづくり

ものづくりの際に、森羅万象やこの世の神秘も包含した概念としての「自然」、これを代表しているものが、「素材」 。 素材の断片一つ一つの多様な表情、その「個別性」はこの世界の ゆらぎ に依るところが大きい。 この「個別性」は、種々に異なる現実の微細な違いのことを指す。その微細な現実に「素材」の「自然」がある。     素材を活かすという発想により、丈夫で長持ち、壊れにくく、なおかつ肌触りなどの”質”も良く、その結果として美しい、というような洗練された "機能性" が生じ