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新人のタイプ

上の画像はパソコンから検索しました。
 あるデパートで、毛皮を販売しました。そこはいつも人手不足で自分の所だけではなく他のメーカーの商品もお客様が見に来られたら接客しなければなりません。社員さんを見ていたら可哀そうなぐらい忙しさに追われていて心配するほどです。私はある有名なブランドの仕事を一週間だけ販売の予定です。商品を見たらありえない程、お粗末な品物ばかりです。頭にカチンときました。営業に電話して叱りました。この担当者は私の事を知りませんでした。「何でこんな品物ばかりなん、あなた、私をバカにしているの?。こんな商品を一週間販売して、ていうわけ?。もっと高級品を持ってきて、商品はメリハリをつけなかったら売れないのよ。こんな安物ばっかりで、私を一週間たたせるわけ、売れるわけないやん、もっと考えて持ってきなさいと」半分、脅迫のような感じで電話を切りました。
 そして次の日、商品を持ってきました。見たらメリハリのある商品ばかりです。営業にいいました。こんなに商品があるのになぜ持って来なかったの?ここは売れないのですよと言い切りました。売れない所に私をたたせるの?と傲慢に言い切りました。私は販売に自負を持っていました。そして実績を作ってきたので言えたのです。ここは50万売り上げたら御の字ですよと。私はほんまに頭にきました。絶対50万円以上の実績を作ると決めたのです。他のメーカの商品を接客したり、おたたみしながら、自分とこの商品にエネルギーを注ぎ頑張りました。マネキンに朝着せて動かなかったら昼は別の賞品を着せる作業をやり続けました。八面六臂の動きをして社員さんには喜ばれ売り上げも200万円を超えました。目標の4倍になりました。最終日に営業は来ませんでした。新人には2つのタイプがいます。一生懸命頑張る裏が表がない人、一生懸命頑張る振りをする人、私が出会ったのは後者の人でした。販売の基本が解らない、目先で仕事をする人でした。
 こんな話もあります。京都の伊勢丹デパートでの仕事の時、ここも新人でした。でもこの新人は心が真っすぐで真面目に取り組む好青年でした。私は頑張りますので彼にも伝わり、いつもありがとうございますと、声掛けをかかさなかったのです。休憩時間によく話を聞きました。今のメーカに居ればいいのか、それともかわったらいいのか、迷っている感じでした。さすが好青年、1年ちょっとで彼は教師になりました。地方出身でしたので、地方に帰りそこで教師をしているそうです。30年ぐらいデパートで人と出会っているので少し話をしたら人間性が解るのです。本当に仕事が出来る人はデパートを飛び出しています。デパートは上に上がる程、派閥があり、学歴主義ですので狭い世界で生きていくよりも、自由な世界を望んで生きていく仕事が出来る人が増えています。
 余談ですが、娘がデパートで仕事をしていたとき、娘にいいました。「あんた、デパートの男性だけはやめといてな、つきあうのは。」娘は仕事が出来る男性と出会い結婚しました。大手ですけど自由な会社のようです。

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