一戸建てと賃貸。結局どっちがいいの? part2
こんばんは、ぐーです。今日は前回と見方を変えて一戸建てと賃貸のそれぞれのコストを具体的な数字で比較した例を示します。ケースごとに発生する費用を詳細に説明します。
前回の記事はこちら↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
前提条件
一戸建て:
• 購入価格:3,500万円
• 住宅ローン:金利1.2%、35年返済(ボーナス払いなし)
• 固定資産税:年間15万円
• 維持費:年間20万円
• 火災保険:年間2万円
• 地震保険:年間1.5万円
賃貸:
• 家賃:月12万円
• 敷金・礼金・仲介手数料:60万円
• 更新料:2年ごとに家賃1か月分
• 火災保険:年間1万円
• 地震保険:加入なし
比較期間を30年とし、それぞれのコストを計算します。
一戸建てのコスト
1. 住宅ローンの返済総額
• 元利均等返済の計算式を用いると、月々の返済額は約10万円。
• 35年間の総返済額は:
10万円 × 12か月 × 35年 = 4,200万円
2. 固定資産税
• 年間15万円 × 30年 = 450万円
3. 維持費
• 年間20万円 × 30年 = 600万円
4. 火災保険と地震保険
• (2万円+1.5万円)× 30年 = 105万円
一戸建ての総コスト
4,200万円(ローン) + 450万円(固定資産税) + 600万円(維持費) + 105万円(保険) = 5,355万円
賃貸のコスト
1. 家賃総額
• 月12万円 × 12か月 × 30年 = 4,320万円
2. 初期費用(敷金・礼金・仲介手数料)
• 60万円
3. 更新料
• 30年で2年ごとの更新なので15回。
家賃1か月分 × 15回 = 180万円
4. 火災保険
• 年間1万円 × 30年 = 30万円
賃貸の総コスト
4,320万円(家賃) + 60万円(初期費用) + 180万円(更新料) + 30万円(保険) = 4,590万円
数値の比較
項目 一戸建て 賃貸
購入費用/初期費用 3,500万円(頭金なし) 60万円
総コスト(30年) 5,355万円 4,590万円
資産価値 約2,000万円(残存価値) 0円
修繕費・維持費 年間20万円(600万円) 不要
税金・保険 年間16.5万円 年間1万円
一戸建て vs 賃貸:どちらが得か?
一戸建ての場合
• 総コストは賃貸よりも約765万円高いですが、**残存資産価値(約2,000万円)**を考慮すると、一戸建てが得になる可能性があります。
• 例えば、築30年でも土地の価値が1,500万円以上残っていれば、売却して現金化できます。
• 将来的に賃貸物件として活用する選択肢もあり。
賃貸の場合
• 初期費用が圧倒的に安く、住み替えの自由度が高いのがメリット。
• 賃貸に住み続ける限り、家賃は一生発生します。特に老後の収入が減少する場合には、家賃負担が大きなリスクとなる可能性があります。
注意点
1. 将来のリスク
• 一戸建ては立地によって資産価値が大きく変わります。人口減少が進む地方では資産価値がゼロになる可能性もあるため、慎重な物件選びが必要です。
2. 賃貸のコスト増
• 賃貸物件の家賃はインフレの影響で将来上昇する可能性があります。その場合、30年での総コストが一戸建てを超えるリスクもあります。
3. 老後の住まい
• 一戸建てを所有している場合、固定資産税と維持費のみで済むため、老後の家計負担が軽減されます。賃貸の場合、老後も毎月の家賃負担が必要です。
結論
• 短期的な柔軟性を求めるなら賃貸が向いています。特に独身者や転勤が多い人にはメリットが大きいでしょう。
• 長期的な資産形成を重視するなら一戸建てが適しています。老後に家賃負担がなくなる点や、資産としての残存価値を活用できる点が魅力です。
自分のライフスタイルや将来設計を考え、どちらが自分に合うかを選択してください。資金計画の具体的な相談が必要な場合は、FPに相談するのがおすすめです。