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橈骨頭骨折とは?日常生活で気を付けるべきポイント


「橈骨頭骨折」ってなに?

聞き慣れない言葉かもしれませんが、これは前腕の親指側にある「橈骨(とうこつ)」という骨が、肘の近くで折れるケガです。多くは転んだときに手をついてしまうことで起こります。たとえば、段差につまずいて前のめりに倒れそうになったとき、咄嗟に手をつきますよね。そのとき肘が伸びていると、衝撃が橈骨に集中し、骨折につながることがあります。

直接肘をぶつけた場合にも起こりますが、特に転倒で手をつくケースが多いです。

肘の近くが頭骨頭



こんな症状があったら要注意!


橈骨頭骨折では、以下のような症状が出ることが一般的です:
• 肘周りの強い痛み
たとえば、買い物帰りに荷物を持とうとしたら痛みで持てない、といったケースです。

• 腫れや内出血
肘がパンパンに腫れて、明らかに違和感を感じることがあります。腫れがひどいと肘が曲げにくくなります。

• 腕が回しづらい
特に、腕を外側に回す動き(ドアノブをひねる動作など)で強い痛みを感じるのが特徴です。

もしこれらの症状がある場合は、「ただの打撲かな」と放置せず、早めに病院を受診してください。X線検査やCT検査で骨の状態を詳しく調べてもらえます。



橈骨頭骨折になったら、どう治すの?


治療方法は骨折の程度によって変わります。たとえば、軽度な場合、ギプスやシーネで固定するだけで回復することが多いです。このような治療を「保存療法」といいます。実際に骨折した人のうち、約70%がこの保存療法で治っています

一方、骨がずれていたり粉砕骨折(骨がバラバラになる状態)をしていたりすると、手術が必要になる場合もあります。手術では、以下の方法がとられます:
• プレートやスクリューで固定する手術
ずれた骨を元に戻して金属で固定します。

• 人工骨頭置換術
骨が大きく損傷している場合に、損傷部分を人工の骨頭に置き換える方法です。

手術の選択肢は患者さんの年齢や活動量によっても変わります。たとえば、日常的にスポーツをする30代と、散歩がメインの70代では、求められる治療結果が違いますよね。



リハビリで差が出る回復スピード


治療が終わったら、それで完了ではありません。実は、骨折後のリハビリが回復のカギを握ります。たとえば、リハビリを始めるタイミングが遅れると、肘が硬くなってしまい、腕がスムーズに動かなくなることがあります。

具体的にはこんなリハビリを行います:
1. 関節の動きを取り戻す訓練
肘を曲げたり伸ばしたり、また腕を回したりする動きを徐々に練習します。

2. 筋力を戻す訓練
骨折で筋肉が弱くなりがちなので、ゴムバンドを使ったトレーニングや軽いダンベルで筋力をつけていきます。

たとえば、ある40代の男性は、転倒で橈骨頭骨折を経験しました。保存療法でギプス固定を3週間行った後、週に2回のリハビリを3か月続けた結果、日常生活に支障なく復帰できました。このように、リハビリの有無で回復速度が大きく変わるんです。



橈骨頭骨折を防ぐためにできること


もちろん、骨折しないのが一番です。日常生活で以下のポイントに注意しましょう:
1. 転倒しにくい環境づくり
• 家の中では、散らばった物を片付ける。
• 浴室や玄関マットには滑り止めを使う。

2. 筋力とバランス感覚を鍛える
• 週2回のウォーキングやスクワットなど、無理なく続けられる運動を取り入れる。
• 高齢者向けの「転倒防止体操」もおすすめです。

3. 骨を丈夫に保つ
• カルシウム(牛乳や小魚)やビタミンD(サーモンやキノコ)を意識的に摂取する。
• 特に閉経後の女性は骨密度が低下しやすいので、骨粗しょう症の予防が重要です。



まとめ:気を付けることで骨折リスクを減らそう


橈骨頭骨折は、日常生活のちょっとした転倒や事故で誰にでも起こり得るケガです。でも、転倒を防ぐ工夫や体を鍛えることで、リスクを大幅に下げることができます。

もし転んで肘が痛い、腫れているといった症状があれば、「そのうち治るかな」と軽視せず、早めに病院で診てもらいましょう。骨折を早く治し、元気な日常を取り戻すために、適切な治療とリハビリを忘れずに!
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