近況報告とこれから
ご無沙汰しております。
理学療法士のまじぃです。
かなり久しぶりの更新なので、近況報告とこれからやりたい(と考えている)ことなんかを綴っていきたいと思います。
公認心理師試験に合格しました
昨年の7月頃から勉強を開始し、今年の7月17日に行われた『第5回公認心理師試験』という試験に合格することができました。
こちら、最近できた新しい国家資格で、初の心理職の国家資格です。
そもそもなぜこの『公認心理師』を志したかというと、理学療法士として理学療法だけをやっていても、その技術や知識だけを高めていても、限界があることを痛感してきたからです。
私が普段関わる利用者さん(患者さん)というのは、病気やケガを抱えた方が大半です。
どうしても理学療法士として関わる以上は、身体の動きにフォーカスしがちです。
しかし、その方の本当の回復や、本当の意味でのリハビリテーションというものを考えたとき、心理面や精神面の影響というのは無視することができません。
これまでも認知神経科学だったり、認知言語学という領域だったり、勉強の幅は広くしてきたつもりでした。
その中で、心理学の知見を知り学ぶこともありました。
そんな経緯があった上で、今回(運良く)公認心理師の受験資格がもらえるということを知り、挑戦してみたという次第です。
理学療法士等の元々心理職ではない職種が公認心理師試験の受験資格を得ること、また試験に合格して公認心理師となることを良く思わない方がいるのも事実です。
その方々の言われることも理解できますし、危惧されていることもわかります。
少なくとも私は、公認心理師の資格を得たからといって、公認心理師としての業務を中心に行うことは考えていません。
だって、精神疾患の方と関わった経験なんて、ほぼないと言って良いくらいですから。
今回、理学療法士でありながら受験資格を得られた理由は、これまで介護や医療が必要となった方、またはその家族や関係者と関わる中で、少なからず心理的な支援を行ってきたという部分が評価されてのことと理解しています。
それは臨床心理士さんのような心理職としての業務とは離れた部分だとは思いますし、心理職としての業務をしていたと言うことがはばかられる部分があるのも確かです。
しかし、公認心理師の資格を取得できた(これを書いている時点では登録申請中なので、まだ公認心理師ではありません。試験に合格しただけです)以上、普通よりも少し心理学を勉強している理学療法士として、利用者さん(患者さん)と関わったり、同職種への啓蒙を行ったりするというのが役目だと考えています。
資格は資格に過ぎません。
それをどう活かすか、どう殺すかも、取得した本人次第だと考えます。
私は脳卒中認定理学療法士という資格も持っていますが、これも同様で、活かすも殺すも本人のやり方次第だと考えています。
無責任なことはせず、資格自体の信用を失墜させないよう、自分のできる範囲で、領域で、日々の業務や勉強を怠らずに淡々とこなしていくことが一番なのだと考えています。
ブログはじめました
そんなこんなで、勉強やら試験やらが一段落した後、思い立ってしまい、ブログを始めました。
『人と言葉』というサイトでして、『リハビリテーションに言葉を,リハビリテーションを言葉に』というキャッチフレーズを掲げました。
『人』というのはリハビリテーション(全人的復権)で目指すべき『人』のことです。
なので、リハビリテーションについての記事を書きます、という意思表示です。
一般の方にも、特に今はリハビリテーションとは全く無縁の若い方にも、リハビリテーションという概念であったり、私たちが当たり前に考えているような知識を一部でも知っていただきたいという願いを持っています。
『リハビリテーションに言葉を』というのは、私が考えているリハビリテーション場面にもっと『言葉』というものを活用すべきだという主張を表しています。
リハビリテーション場面には、もっと会話があるべきです。
リハビリテーション、いわゆるリハビリが始まる前に、もっと会話、言うなればカウンセリングがあって然るべきだと考えています。
いわゆるリハビリが何なのかを知らないままにリハビリが始まってしまい、結局リハビリが何なのかわからないまま、気がつけば入院期限。
こんな意味のわからないことありますか?
完璧な理解は難しくても、その都度その都度、本人の『リハビリ』に対する認識を確認し、方針を確認し、心構えを確認・修正していく。
このプロセスに会話は欠かせないと思うのです。
『リハビリテーションを言葉に』というのは先に述べた『人』に関わる部分です。
リハビリテーションという概念は、私たちにとっても十分に理解することが難しい概念です。(この場合、『リハビリ』とは意味を使い分けています)
この難しい概念、定義は決まっていますが、実際に一般の方に説明するとなると、難しいものです。
しかし、病気やケガを負う前に、この概念や、私たちが直面している現実・状況・していることを知っていることで、自分が病気やケガを負ってしまったときの助けになると考えています。
つまり、『リハビリテーションを言葉にして広く伝えることができれば、それが一番の予防的リハビリテーションだ』と考えているのです。
長々と書いてしまいましたが、そのような思いがあり、ブログをはじめました。
実はまじぃとして活動を始めた頃、note100日連続更新を達成した記念にだいじろうさんとコラボ対談させていただいたとき、私の考えていること(確か言語学の臨床応用)はnoteよりもブログでやった方が良いのではないか?というアドバイスをいただいていました。
それからもうすぐ2年が経とうとしていますが、なんだかんだその方向に向かってしまっているようです。
(だいじろうさん、あのときはありがとうございました。読んでいただけてるかわかりませんが)
ココナラに出品しています
もう一つ新しい試みを始めていまして、『ココナラ』というスキルマーケットに出品しています。
すでに2つのサービスを出品しています。
PTが新人・若手PTやPTSの悩み相談承ります〜メッセージで仕事や勉強の悩み・不安を解消しませんか?
こちらは若手・新人理学療法士や学生さん向けの相談サービスです。
メッセージ機能を使ったやりとりで、顔出しも必要なく、匿名で悩み相談ができます。
身近に何でも相談できる同僚や先輩がいれば良いのですが、なかなかそういうわけにいかない職場も増えていると聞いています。
そのような方に活用いただければと考えています。
また、身近な人には相談しづらいような悩みや不安を持っている場合、顔も知らない人だからこそ相談しやすいということもあるのではないでしょうか。
個人情報を曝す(守秘義務に違反する)ような症例に関する相談でなければ、何でも聞いてアドバイスしたいと考えています。
メッセージでリハビリや身体に関する相談をお受けします〜理学療法士によるリハビリテーションカウンセリング
こちらは一般の方や、リハビリテーション・リハビリを既に受けている方、これから受けようという方向けのサービスです。
上でも述べたように、病気やケガを負うと、心理的な影響は少なくありません。
そのような方に対して、理学療法士等がいわゆるリハビリの場面で全て対応するというのは難しいと感じています。
また、担当の理学療法士等だからこそ、そういった心理的な部分が相談しづらいという場合も多いように感じています。
そのような方向けに、顔も本名も知らない相手である私まじぃが、リハビリテーションカウンセリングと称して悩み相談を受けるという趣旨のサービスです。
今(このnoteの執筆時点)はただの理学療法士ですが、申請が通って登録された後は、公認心理師を持つ理学療法士として、普通よりは少し心理学を勉強している理学療法士として、リハビリテーションカウンセリングという取り組みを行っていきたいと考えています。
そのためにも、心理学の勉強はコツコツ継続していくつもりです。
おわりに
本当は10分くらいで書き終えようと思っていたのに、45分くらいかけた大作noteになってしまいました。
久しぶりに書くと、書きたいことが多すぎてこうなってしまいますね。
ちなみに、noteとブログの棲み分けは、書きたいことはnoteに、読んで欲しいことはブログに書く、という形で考えています。
なので、これは私が書きたいことを綴った文章だったわけです。
こんな文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
色々やっていますが、一貫性を持って取り組んでいるつもりです。
ちなみに、やること・やりたいことが増えすぎて、早朝覚醒が加速しています。