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意外!?膝窩部痛の原因は〇〇!!!
こんにちは,リハ研です.
最近はGWを前に忙しさに疲れている人が多いのではないでしょうか?
職場っよってはGWは関係なく働いている方もいると思います.
本当にお疲れ様です!!!
(ちなみに私は連休いただいています....笑)
無理せず体には気をつけて今年度始まったばかりですので,休養もとりながら仕事を頑張ってください!
さて,本題に入りますが,
先日,膝窩部痛の原因で腓腹筋内側頭が関わるってどいうことですか?と質問を頂きました.
膝窩部痛と聞くと,膝窩筋の痛みを考えるところですが,実は腓腹筋内側頭が痛みの原因になることも多いです.
本日は膝窩部痛と腹筋内側頭との関係性についてお話しをしていきます.
1,膝窩部痛のよくある原因
膝窩部痛でよくある原因として,
「膝窩筋の伸長痛」,「半月板・後方関節包の挟み込み」がよく挙げられます.詳しく説明します.
膝窩筋は,作用として膝関節屈曲,下腿の内旋があります.
しかし,膝OAを始め,膝痛のある患者さんの多くは,アライメントとして下腿外旋を呈していることが多いです.
すると結果的に膝窩筋に持続的な伸長ストレスがかかり痛みにつながります.
半月板・後方関節包の挟み込みに関しては,膝窩筋の機能不全に起因することが多いです.
その理由として,外側半月板と後方関節包は膝窩筋と解剖学的に連結しています.正常であれば,膝関節屈曲時,膝窩筋の収縮によって,外側半月板は膝窩部にうまくはまり込みます.
しかし,膝窩筋が下腿外旋アライメントなどで機能不全に陥ると,本来外側半月板や後方関節包がうまくはまり込まず,膝窩部で挟み込まれてしまい,疼痛の原因になります.
一般的に良くあるのが今説明したあたりかと思いますが,
実は腓腹筋内側頭が原因であることもしばしばあります!!!!
2,膝窩部で圧迫される組織
国中らの,ご遺体を用いて膝屈曲時に大腿骨顆部後方と脛骨上関節面後縁部で圧迫される組織を調べた研究によると,膝窩部で圧迫された組織は,「腓腹筋内側頭」と「足底筋」であったと報告しています.
つまり,腓腹筋内側頭と足底筋が大きく膝関節屈曲時の痛みの原因に大きく関わっていることになります.
さらに詳しくみていきます!
3,圧迫時のそれぞれの形態について
まず2つの解剖学をおさらいします.
ー腓腹筋内側頭ー
起始;大腿骨内側上顆
停止;アキレス腱を介して踵骨後面
作用;膝関節屈曲,足関節底屈
神経支配;脛骨神経 S1〜S2
血液供給;腓腹動脈,後脛骨動脈
ー足底筋ー
起始;大腿骨外側上顆の腓腹筋外側頭の上
停止;アキレス腱と踵骨後面
作用;膝関節屈曲と足関節底屈
神経支配;脛骨神経 L4~S2
血液供給;膝窩動脈
となっています.
足底筋はなかなか考えることが少ないので忘れていた方も多いのでは?
これを機にしっかりおぼえましょう!!!!
国中らの研究によると,
それぞれの膝関節屈曲時の圧迫形態として,
腓腹筋内側頭は,鋭角に折り畳まれ圧迫され,
足底筋は,折り畳まれるものの圧迫は軽微であったと報告しています.
さらに,それぞれの圧迫がピークは,
膝屈曲角度が内側頭側が103.9±4.9°,足底筋側が122.9±9.9°
と報告しています.
割と膝がちゃんと曲がってから圧迫を受けることがわかりますね?
つまり,膝屈曲初期から膝窩部痛を患者さんが訴えるときは別ことが原因であることがわかりますね!!!!
4,膝関節屈曲時の膝窩部痛の原因は〇〇である
これまで,説明したところ踏まえると膝関節屈曲時の膝窩部痛の原因は,
「腓腹筋内側頭」と「足底筋」が原因であることが言えるかと思います.
また,膝屈曲角度において内側頭側と足底筋側の差は,内側頭のボリュームが足底筋のそれに比べ厚いことに起因しており,膝屈曲時には内側頭付着部がより強い圧迫を強いられることが示唆された.
とされています.
このことより,内側頭付着部付近は正座やしゃがみ位など膝屈曲にてより損傷されやすい状況にあると考えられ,足底筋よりも腓腹筋内側頭の方が疼痛の原因になりやすいと考えます!!!!
どうでしたでしょうか?
本日はこれで終わりです.
明日からの臨床で生かしてください!!
リクエストなどあればコメントからどうぞ!!!!