オスグッド甘くみてると痛い目見る!?
こんにちは,リハ研です!
本日はオスグッドのストレッチ方法について紹介します!
オスグッドは脛骨粗面にかかる牽引ストレスが原因であることが多く,よく大腿四頭筋のストレッチが用いられることがあります.
しかし,場合によってはストレッチは脛骨粗面への牽引ストレスを増やすので痛みを悪化させてしまうこともあります!
しかし大腿四頭筋の柔軟性は大切なためストレッチは必要です!
そこで今回は大腿四頭筋のストレッチのポイントについて紹介します!
1,オスグッドの病態
発育期に起こる骨端症の代表的なものとして,脛骨粗面に発症するOsgood‒Schlatter 病(オスグッド病)があります.
下肢の成長の割合として,膝関節周囲の成長量が下肢全体の成長量の約7 割を占めることから,成長期年代では,筋肉の成長が骨の成長に追いつかず,大腿四頭筋の柔軟性が低下し,脛骨粗面に負荷が蓄積するバックグラウンドがあります!
オスグッド病の初発症状としては上記部位の圧痛および,スポーツ中あるいは終了後の疼痛がほとんどで,初期は疼痛が常時あるわけではなく,軽度であることが多いため,本人が無意識にパフォーマンスレベルをコントロールすることによりプレー継続が可能となり,症状を増悪,長期化させることがあります!そのため,早期から症状への対応が必要です!
また,好発年齢が,10 歳から15 歳くらいの思春期であり,スポーツを活発に行う児童に多く発症すること,男女比では,やや男児に多いです!!
2,大腿四頭筋のストレッチは良くない?
大腿四頭筋の柔軟性はオスグッドの病態を踏まえるととても大事になります!
よくあるのが,膝を曲げた状態でのストレッチです!
しかし,疼痛がある中で,膝関節屈曲位で大腿四頭筋のストレッチを継続すると脛骨粗面への牽引力が増大し,痛みを増悪させ,回復を妨げてしまいます!
ただ,疼痛が落ち着いている方や予防目的での大腿四頭筋のストレッチは有効です!!
3,それでも大腿四頭筋のストレッチは有効である!!
先ほども述べた通り,大腿四頭筋の柔軟性はオスグッドを改善するために重要な機能の一つです!
そのため,やはりストレッチをすることは重要です!
ただし,実施する際の注意点として,実施に疼痛が増悪する場合は一旦中止します!!
そして,脛骨粗面にかかる負担を少しでも減らすように,股関節伸展位で膝関節を屈曲することにより牽引力軽減します!
まとめ
オスグッドにおける膝屈曲ストレッチは重要である.
ただし,疼痛がある方に対して膝屈曲位でストレッチをしてしまうと疼痛を増悪させてしまいます!
そのためストレッチをする際は股関節伸展位で膝関節を屈曲してストレッチをやるようにしてください!