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当たり前ではない📱

QRコードで注文をする飲食店が増えている🙂
メリットは沢山ある。
注文・会計業務を効率化できる、インバウンド対策に有効、初期費用が安い、非接触による衛生面向上、売上データを管理できる…✨
いちいち店員さんを呼ぶのが面倒という声も実際にあるので、顧客満足度も高められるかもしれない🫶

以前Z世代の子と小洒落たイタリアンのお店に行った時、そこもQRコードから注文だった。
読み取るだけで即注文できるならいいのだが、LINE登録して生年月日や性別、何でお店を知ったか…などを入れてから注文するシステムだった。
その時、私達しかお客さんがいなかったので、「めんどくさっ💦店員さんが明らかに暇そうにしているんだから口頭注文の方がずっと早いでしょ😓」と、正直思った。

でも彼女はこう言った。
「こういう仕組みはありがたいですよね✨店員さんに自分から話しかけたくないので。すいませーんと声を張るのが苦手なんです」

なるほど😳
自分にとっては面倒なことでも、その仕組みで救われている人達もいるのかもしれない🤔

先日都内の飲食店に入った時、中途半端な時間のためかお客さんは私1人しかいなかった。ホールスタッフさんは4人いた。
ベテランぽいスタッフさんが、「お飲みものはいかがいたしますか?」と注文を取りに来たので、最初の1杯と看板メニューを注文した。
QRコードがテーブルの上にあることは気付いていたが店員さん自ら聞いてくれたので、臨機応変に対応するお店なのかな❓と思った。

最初の1杯とお通しと看板商品が美味しかったので、もう1品追加注文しようと思った。
その間もお客さんは私以外いなくて、ホールスタッフさんはお喋りしたり、店内をぐるぐる歩いたりしていた。

ちょうどホールスタッフさんが私の席の横に来たので、「追加で○○お願いします」と注文した。
すると「あー…」と、微妙な返答をされた。
今日は品切れということかな?と思い、「じゃあ○○お願いします」と言った。

あー…は品切れという意味ではなかった。
「QRコードから注文してください」と言われた。
思わず「これ一つだけですがダメなんですか?」と聞いたら、真顔で「ダメです!」と🫨

一気に気持ちが萎えた⤵️
勿論、ランチやディナーのピークでスタッフさんが忙しそうにしていたら、私だってこんなことは絶対に言わない。
4人もいて、何もすることがなくお喋りしながら店内をぐるぐる歩いているのに、追加の一品すら絶対受け付けません‼️という姿勢にびっくりした😳
でも、最初はベテランぽいスタッフさんから注文を取りに来たはずだ😶
基準が全然分からない🤷‍♀️

お通しが凝っていて日本酒の種類もそこそこあったので、時間のある時にまたゆっくり来ようかなと思っていたが、おそらくリピートはないだろう💔

一概に、そのダメですと言ったスタッフさんの対応だけが悪いとも限らない。
もしかしたらバイトの初日に「いかなる場合も口頭での注文は断るように」と指導を受けたのかもしれない。
その割にはスタッフさんの対応がバラバラだが…☹️

仕方なくQRコードを読み取ったが、簡単に注文に辿りつけるわけではなく、入力しなければいけない項目が多かった⤵️
これは誰のためのQRコードなのだろう?🤔店側と客側、本当にWin-Winなのだろうか?

2品目を待っている時、お爺ちゃんが1人で入ってきた。
ひとつ隣りのカウンター席に座った。

お爺ちゃんが店員さんに「ビールと…」と言った瞬間に「QRコードからお願いします!」と🤯
このお爺ちゃんには最初の飲み物の注文すら聞いてあげないんだ…😓やはり対応がバラバラだ。

お爺ちゃんはかなり不思議そうな顔で「なんで?ダメなの?」と。
困った表情のお爺ちゃんに、やり方をサラッと説明するわけでもなかった。
「いやー…苦手なんだよなぁ…。目が悪いし…」と言っても、許してもらえなかった🥲

たしかに、卓上のタブレットなら画面が大きいので料理のイメージも湧きやすいが、スマホの小さな画面だけだと、いまいちピンとこない🫤
目が見える私でもやりにくいと感じることがあるのだから、見えにくいお爺ちゃんからしたら苦痛以外なにものでもないだろう🌀

お爺ちゃんは、ずーっと携帯と睨めっこしていてなかなか注文できずにいた。暑い日だったので早くビールが飲みたいだろう🍺
私に「おねーちゃん、悪いね。この後どうすればいいんだろう?」と聞いてきたので、「ちょっとお借りしますね」とお爺ちゃんの生年月日などを聞きながら入力していった。
「よく見えないんだよね」というので、メニューをザーっと読み上げた。「じゃあそれにしようかな」と、ようやくお爺ちゃんは3品注文できた。

なぜ客同士がこんなやり取りをして、店員さんは「いいですよ、口頭で」と言ってくれないのだろう🙄
スマホの時代にそんなことも出来ないあなたが悪いんでしょ、という感覚なのだろうか。

私が店を出た後、お爺ちゃんは追加注文はきっとしなかっただろう。というか、出来なかっただろう…。

QRコード注文に慣れていないということは、もしかすると都内の飲食店自体慣れていないのかもしれない。
大きな荷物とお土産のような紙袋を持っていたので、何かの帰りに1人でゆっくり美味しいものを沢山食べて、思い出を作りたかったのかもしれない。
思い出どころか、「なんだかなぁ…生きにくい時代になったなぁ…」と思いながら帰ったかもしれない💔

一見便利なシステムでも、一部の人にとっては不便でしかないこともある🙂🙃

お店の基本的なルールを決めたり、新しいシステムを導入すること自体はいいと思う。
でも飲食店に限らず、接客は最終的には人対人で成り立つ👥

「こんなこと簡単に出来て当たり前でしょ」ではなく、そのシステムに抵抗感を示す世代に対してのケアも必要かもしれない。
ケースバイケースで対応できるようにしていかないと、せっかく料理が美味しくても顧客満足度は下がり、リピート客も逃すことになるかもしれない…🫢


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