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意外な救世主🐟

茨城県といえば何が思い浮かびますか❓🫠

私は去年まで、パッと思いつくのは、偕楽園、納豆…?だった🤫日本酒の勉強をしてから、各県の郷土料理を知るようになった🫶

一昨年、水戸の偕楽園「梅まつり」に行った🚆
時期が少し早かったようで、梅はまだポツポツとしか咲いていなかった💔
自分の都合のつく日と風物詩のピークはズレる場合が多い🥲
園内の梅ソフトクリームを食べながら一面に咲き乱れる梅の花を想像して、ちょっぴり虚しく偕楽園をあとにした🥀
せっかく水戸に来たんだから!と、なんの下調べもせず目に入った居酒屋に入り、「納豆コース」を注文して胃もたれしながら帰ってきた🥲

今回は納豆だけで終わるわけにはいかない🔥

今回のお目当ては…

あんこう鍋🍲
あんこうの旬は、水温が下がって肝が肥大する11月-3月❄️
脂が乗って深い味わいとなる😋

「東のあんこう、西のふぐ」と称される美味食材、茨城県のあんこう🐟
昔から常磐沖で獲れる「常磐もの」は、市場で高い評価を受けている💎
潮の流れにより親潮と黒潮が交わる常磐沖は、大量のプランクトンが発生してあんこうの餌となる小魚が集まるため、肝まで丸々太った美味しいあんこうが獲れる🙌

あますことなくあんこうを味わえる「あんこう鍋」、肝を溶かした「どぶ汁」。
どぶ汁は、元々漁師が船上で食べていた郷土料理なので、あんこう鍋と決定的に違うのは「水を使わない」こと😳
飲み水が確保しにくい船上で貴重な水を無駄にしないという、漁師ならではの郷土料理だ✨
どぶ汁をベースに食べやすくしたのがあんこう鍋やあん肝、あんこうの共酢など…🤹‍♀️

老舗料亭やあんこう専門店で提供されるのはあっさりとした醤油仕立てが基本だったが、茨城県大洗町のどぶ汁をベースとした、やさしい味わいの味噌仕立てのあんこう鍋ファンが増えていった☄️

ホテルのフロントで「どぶ汁の美味しいお店をご存知ですか?」と聞くと、「どぶ汁…?なんですかそれ」と若いスタッフさんに言われた🫥
するとベテランスタッフさんが「あんこう鍋のことですよね?◯◯(検索すると異常なほど出てくるお店)が間違いないと思うんですけれど、難しいかなぁ…大人気なんですよ。地元の人がよく行く美味しいお店ならこのへんですね」と地図に蛍光マーカーを引いてくださった🙏

最初にその間違いないという専門店に電話をすると、まだそんなに遅い時間ではないのに「もう今日は終わりました…」と、生気を吸い取らたような声が🌀
きっとこの時期は大忙しで、予約の電話も殺到するんだろうな…。
マーカーを引いてもらったお店にも電話をしてみたが、どこも満席🤯
恐るべし、茨城のあんこう‼️
もう一度調べ直してようやく空いている居酒屋を見つけた💡

出てきたのは、あんこう鍋とどぶ汁の中間を取った「あんこう鍋どぶ汁風」だった🌗
ちょっと想像していたのとは違ったけれど…これもまた思い出😇

1998年から毎年開催されている「大洗あんこう祭」🍲
たちまち知名度を上げていき、アニメとコラボしたりもして巨大イベントになっていった🌪️
実はそこまで有名になったのは、ちょっと複雑な背景がある⚡️

1999年、大洗町から25Kmほど離れた場所で、日本で初めて被曝死亡者を出した原子力事故(JCO臨界事故)が起こってしまった💥
それが原因となり、付近の旅館ではキャンセルが相次ぎ宿泊者が激減してしまったそうだ。
そこで宿同士が強く結束して、あんこう鍋を大洗の冬の代表料理にする目的で企画実行委員会を立ち上げた🌋

大洗あんこう祭とはまた別に、宿泊者の夕食のメイン料理にする企画をしたり、11月-3月は県外に出向いてあんこう鍋やミニ版のあんこう汁を振る舞ったりもした💨
粘り強いPR活動を積み重ね、「冬の大洗=あんこう鍋」のイメージを定着させていった🙌

体格の大きなぬめりのあるあんこうは、「吊るし切り」という独特の捌き方をする🔪
下あごをフックにかけ、自重で引っ張られた胴体に張りが出て切りやすくなるそうだ。
あんこうの口から水を流し込み、胴体を膨らませてから捌く方法が主流、とのこと🤯

見た目や調理のされ方がちょっとグロテスクなあんこう😵‍💫
あんこうの名前の由来は、のろまで愚かな意味、暗愚魚(あんぐうお)からきている。

でも、高タンパク、低カロリー、コラーゲンたっぷりで栄養満点🥳
あんこうのイメージはヌボーっとした感じだったが、とんでもない🙂‍↔️
漁師さんや宿泊施設のスタッフの生活と街を支え続けてきた、とてもカッコいい茨城の救世主だった…💘

大洗✖️水戸🫶




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