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志摩スペイン村 ここは ”ゆっくりいそぐ” テーマパーク

”Festina lente.”
「ゆっくりいそげ」と和訳されるラテン語の古いことわざ。
初めて行った志摩スペイン村がゆっくりいそぐテーマパークだったな、という雑記です。

まず志摩スペイン村ってどこにあるの?

↑ここです

三重県の志摩半島の先端にポツリとあります。東京からは車で6〜7時間ほど。今回は志摩スペイン村大好きな友人たちからありがたいお誘いを受けて参りました。

1日目は雨(2days入場)

園内には静かな時間が流れていました。テーマパークだけど。
立地上そんなにお客さんが詰めかけるわけでもなく、どちらかと言えば閑散としている印象です。しかしこの志摩の地まで来たお客さんには"全力を尽くす"。それが志摩スペイン村なのだと感じました。

園内の花壇
スペイン・コルドバの5月の「パティオ祭り」になぞらえた飾りつけ
屋内も華やか

手間を惜しまず整えられた花壇。
道も建物も屋内も、とにかく綺麗で気持ちが良いです。

よそでマネするのは難しそうな、出来立てカリカリふわふわのチュロス。

魔法使いの末裔アレハンドロ氏、パレードにて
カフェのラテアート

世界中のたくさんの人から愛されている訳じゃないけど、開園からずっと大事にされてきたキャラクター達。
開園からほぼ変わらないメンバーだけど、園の歩みとともに抜かりなくイメチェンしてきた彼らは少しも古びたところを感じさせません。

パレードの開始を飾るキャストのみなさん
コースを一周したらみんなでフィナーレ!

そしてキャストをはじめとした、スタッフの皆さんの創意工夫と一生懸命さ。
最初に見たステージショーで、舞台装置のくす玉をセットする男性キャストさんの真剣な眼差しを目にした時、自分はここのファンになったのかもしれません。

これ以上は長くなっちゃうから割愛しますが「ホテル志摩スペイン村」もすごい。部屋は豪華で手が行き届いていて、中庭から聴こえる噴水の音は心地よく、朝のブッフェにも地場のおいしい食べものが並ぶ。

さらにこのテーマパークとホテルが全体的に首都圏じゃ考えられないほどリーズナブル。こんな風にもてなしてもらうと何だかお礼が言いたくなってしまう。
そもそも…

KAREI NARU BUDOU NO MAI
あちこちのコラボパネル(左:壱百満天原サロメ、右:周央サンゴ)

今回訪れたメンバーがスペイン村にきっかけを作ったのはVTuberの”周央サンゴ”さん。
自身の配信で(企業案件でもないのに)志摩スペイン村をプッシュしたことがちょっとしたムーブを起こし、多くの新規のお客さんを呼びました。なお今回は公式コラボの真っ最中でした。
まさに自分たちはお礼の輪の中にいる…?

そんな楽しい体験の中で自分の頭に浮かんでいたのがこの言葉でした。
”Festina lente.”  ゆっくりいそげ
良い結果により早く至るためにはゆっくり行くのが良い、ということ。(デジタル大辞泉より)
あわてずにゆっくりと、しかしだらだらとはせず真剣に急いで。
お店の経営において不特定多数を対象にするのではなく、顔の見える特定多数のお客さんを相手にして真剣に商売をする。
…というのはクルミド・コーヒー(西国分寺)の影山知明さんの解ですが、志摩スペイン村の空気はまさにこれだったと思います。
そして「ああ、いいものを受け取っちゃったな」という”健全な負債感”をお客さんに与えてその人を次の”贈り主”にする、とも著書には書かれています。
事実、自分も職場に親に行きつけに志摩スペイン村のお菓子とハナシを届けてしまっている…。

志摩スペイン村の立地と「できることを全力でやろう」というスタッフさんの姿勢がこの珍しいテーマパークの形を自然と作ったのだと思います。そしてテーマパークでこんなことができるんだと思うと、何だか希望が湧いてくるような気がしたのでした。
最近は色々な形で注目を集め、時に「あの志摩スペイン村が混雑している」と話題になる日もあるそうですが、願わくは姿を変えながらもこの形が続いていくことを…。
そしてまた訪れることのできる日を楽しみにしております。

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