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自己紹介 | はじめてのnote
こんにちは、ニルスです。
私のキャリアは、就職氷河期に育ち、9回の転職や数々の挑戦を経た波乱万丈なものです。大学在学中に大きな環境変化に直面し、公務員試験や大学院、さらには英語講師としての道を歩みましたが、副業で始めたeBay販売が転機となり、EC業界に飛び込みました。
以降、楽天やトヨタ子会社、リユース企業、Amazon Japanなどで、Web制作、マーケティング、データ分析などを実践的に学び、現在は外資系メーカーのECマネージャーとして、データドリブンなビジネス判断に基づいて成果を追求しています。
noteで記事を書こうとしたきっかけ
こんにちは、ニルスと申します。私のキャリアはこれまで波乱万丈そのもので、転職はなんと9回!面接のたびに「ニルスさんの経歴、珍しいですね」と言われる始末です💦ちなみに家を買おうと不動産屋の営業と話したときも「過去9回も転職した方ははじめてお会いしました」と言われてしまいました💦
今回noteで記事を書こうと思ったきっかけは、ある友人との会話でした。彼は、「ニルスのキャリア、ほんとに波乱万丈だよね。その経験が、就職氷河期を生き抜いた僕たちに勇気やメッセージを与えてくれるんじゃない?」と言ってくれました。
私自身、就職氷河期初期組の一員として育ちました。当時は、「一生懸命勉強して良い大学に入り、いい企業に就職し、結婚してマイホームを手にし、定年まで働いて60歳でリタイアする」―そんな未来が当たり前だと、親も学校も社会も信じて疑いませんでした。しかし、私が大学在学中に「状況が変わりました、さーせん」と突然社会に告げられ、就職率が急激に低下しました。それは、私たちが信じていた未来が幻想だったことを、強烈に突きつけるメッセージでした。
私の中学・高校の同級生もこの状況に対応できず、いまでの引きこもりになってしまった人もいます。いわゆる「人生のレール」に乗れなかった人たちに対して、私の経験をお話しすることが何らかの役に立つのではないか?とおもったのが今回noteをはじめたきっかけです。
紆余曲折
私のキャリアの話に戻ります。その後も公務員試験に挑んだものの思うような結果が出ず、仕方なく大学院に進むことに。正直、そんな状況下で研究しても良い結果は望めないだろうという気持ちがあり、修士課程では準備不足の公務員試験も次々に落ち、やむを得ず博士課程へ。ところが、博士課程在学中に大切な指導教官を亡くし、後ろ盾がなければ研究者としてのキャリアは続かないという厳しい現実に直面しました。31歳まで大学院にいたものの、未来の見通しは暗く、結局、研究者になるのをあきらめ、少し学んでいた英語を活かして英語塾の講師になりました。しかし、この仕事は「教える」どころか、生徒に無理やり勉強させるというもので、面白さも感じられず、年収も300万円に満たず、家庭を持つ身としては将来が不安で、日々もんもんした気持ちで過ごしていました。
eBayとの出会いと起業
そんな中、転機が訪れました。副業で始めたeBayでの取引が、私の運命を大きく変えたのです。手元にあった古いリールを、もともとヤフオクで売ろうと思っていたのですが、市場価格はたったの3万円。しかし、eBayでは同じリールがなんと15万円で落札されていたと知り、ダメもとで出品してみたところ、本当に15万円で売れてしまいました!この成功体験に味を占めた私は、すぐに海外で安く仕入れ、日本で高く売れる商品に着目。あっという間に、副業の収入が本業を上回るほどになり、副業を本業にしようと決意したのです。
もちろん、最初は順調に売上が伸びていたのですが、当時はWeb制作やマーケティング、事業計画や販売戦略の立案といったスキルも全て独学で、経験もゼロ。そのため、すぐに競合が次々と参入し、市場シェアを奪われるという現実に直面しました。さらに、マーケットがまだ激しくなる前に個人事業主から法人化を果たし、事業拡大のために400万円の借金をしました。当時は「400万円で仕入れた商品が数倍の売上に!」と楽観的に考えていたのですが、競合の増加により、最初は3,000円で仕入れていた商品が、22,000円で売れていたものが5,000円では売れなくなってしまい、借入金はあっという間に底をつき、最終的には会社をたたむしかない状況に追い込まれてしまいました。
ECのスペシャリストになりたい! [40歳からの再スタート]
その当時、すでに私は40歳近かったのですがECの世界で生きていきたいという気持ちは強くなっており、この業界で生き残るためには自分に何が足りず、何をどのような順番で学んでいくべきか真剣に考えました。その当時私に足りなかったものは、
Web制作
クリエイティブ制作(Photoshop)
コーディング(HTML/CSS/JavaScript)
Web開発
バックエンドプログラム(PHP)
データベース(SQL)
データ分析
Excel / Access
SQL
統計学
データドリブンによるビジネス判断
など、多岐にわたっており、これはすべて独学で学ぶのは難しいと思い、一つずつ学んでいこうと決意しました。
最初はWeb制作を学ぶべく、ECの専門家を企業に派遣する会社に契約社員として入社しました。当然正社員として安定した環境で働くのがベストでしたが、その当時の私のキャリアでは正社員としてEC業務に携わることのできる転職先はなかったのです。
Web制作の修行
何社か派遣されましたが、一番派遣先として長かったのは楽天でLPを作成する業務でした。そこでの業務はHTMLのみで作成されたテンプレートがすでに与えられており、キャンペーンごとの文言や画像を少し修正する、という業務でした。私の性格上全く面白さを感じされませんでしたが、CSSやJavaScriptによりデザイン性をより追求したページを作成したり、キーワード検索分析などからそのページのUX/UIデザインやSEOを意識したライティングを提案するなど、自身の業務範囲を越えた内容でしたが、提案すると私の提案を快く受け入れてくれたりなどして、Web制作のスキルをチームと働く環境の中で身につけることができました。
Webディレクション / データ分析の修行
楽天への派遣は約1年ほどでしたが、ある程度Web制作のスキルは身につけることができたと感じれたので今度はWeb開発のスキルを身につけるべく、トヨタの子会社に転職しました。こちらも直雇用ではなく、他のWeb制作会社から派遣され、そのウェブ制作会社との雇用契約は契約社員ということでここでも正社員での雇用ではありませんでした。
ここではWebディレクターとして転職しました。本当はPHPなどのコードを書けることも必要と考えていたのですが、その当時40歳という年齢もあり、EC全般のスキルを身につけるという視点から考えたときにプログラマーというよりはディレクションやプロジェクトマネジメントのスキルを身につけた方が得策だと考えてたのです。
その結果バックエンドのコーディングのスキルはそこまでつきませんでしたが、バックエンド側で何を実装すると何が実現できるのか?ということや基本個人プレーで行ってきた業務をディレクターとしてチームの進捗・品質管理をするということを経験することにより、大規模組織での働き方を学ぶことができました。また当時の環境がウェブ開発には強い会社であったものの、Webマーケティングに精通した人がほとんどいませんでした。ただクライアントからはSEOやWEB広告に関する相談も受けており、結果開発だけではなく、WEBマーケティングの案件も管理することになり、結果としてデータ分析のスキルも同時に身につけることができました。
ECのスペシャリストのスタート
契約社員という立場で概ねweb制作・ウェブ開発・データ分析のスキルの基本的なことは身につけることができたと実感できたので、本来のECの売上を上げるということに再チャレンジしたく、社員規模100名ほどのリユース業の会社に正社員として転職しました。
そこではECの責任者として商品の買取・販売両方のサイトの管理者としての業務を任され、初めてビジネスゴールを達成するためにどのような施策が必要なのか?という視点で戦略を立案・実施することができました。ここではweb制作・Web開発・データ分析の今まで培ってきたすべてのスキルが必要となりこれを駆使することにより買取・販売ともに大きな成果を上げることができました。また今思えば、ここでの戦略立案・実施がこののちに転職することになるAmazon Japanでの業務でも大きく役に立ったと思います。
Amazon Japan入社
ここで3年弱働いたのち、Amazon Japanに転職することになります。これは本当に偶然からきたもので、その当時、私は東海地方で勤務していました。たまたまリユース業務の会社でECサイトのリニューアルのプロジェクトが立ち上がっており、ディレクション経験のある私が東京の開発会社と何社か打ち合わせをしたのち、経営陣に対してどのようにリニューアルを進めるかを説明する必要があったため、東京に出張に来ていたのです。その日の業務を終えてホテルで一休みしていたところ、LinkdIn経由でとある転職エージェントからコンタクトがあり、某外資系大手ECサイトを受けて見ないか、というオファーがありました。正直私なんかが受けてもいいのかな?とも思っていましたが、受けるだけならタダなのでいいか、という結構安易な考えで進んでいき、書類選考の後に実際に面接を行いました。転職エージェントからOLP(Our Leadership Principle, Amazonの会社カルチャーを代表する原則)を勉強しておいてください、とは言われていたものの、少し目を通しただけでほとんど対策もしません(なにを対策すればいいかわからなかった。ひとつだけわかっていたのは、OLPを丸暗記したところで面接では通用しないこと)でしたが、幸運にも内定をいただくことができました。
Amazon Japanでの勤務はおよそ3年間にも及びました。最初はリテール部署でのWebプロデューサー、2年ほどのちに広告部署でのメディアプランナー異動して1年ほど勤務しました。Amazonでの経験はその後の私のビジネスにおける考え方を大きく変えたものが多くあり、この自己紹介の中では全てを語ることができません。今後のnote記事の中で少しずつシェアできればと思います。
現在はAmazon Japanを退職し、外資系メーカーのECマネジャーとして勤務しています。AIが少しずつ我々の業務にも影響を及ぼしており、50歳を超えた今でも直近のテクノロジーにおいていかれないように日々努力しております。
【今、私が取り組んでいること】
現在私はAmazonでの売上をもっと増やして、仕事もスムーズに進められるように、データに基づいた判断を心がけています。売上や広告の効果を分析するツールを使って、売上が伸びるような方法を考え、実行しています。さらに、チームのみんながデータを使って仕事をする習慣を身につけるように、ワークショップを開いたり、勉強会を開催したりしています。
チームメンバーが自分の仕事で成長していけるように、一人ひとりの目標を聞き取り、必要な知識や経験を積めるようにサポートしています。チーム全体で、みんなが目標を達成できるような環境作りを目指しています。
【EC / Amazon】
• データ分析によるビジネス判断の最適化
• Amazonを中心としたECの売上拡大施策の立案・実行
• 上記内容の体系化・マニュアル化 • AIの導入と導入後の事例・費用対効果の可視化
【キャリア】
• ジョブ型雇用文化におけるスキルアップ
• 外資系転職を含めた、新しいキャリア形成の実現方法の模索 • プロジェクトマネジメント、Webディレクション、ロジカルシンキング、プレゼンテーションなど、EC運営に役立つビジネススキルの向上
【これからnoteで発信していく内容】
この先のnoteでは、これまでの経験から得た「現場力」やリアルな成功・失敗エピソード、そしてECやデジタルマーケティングの最新トレンドに関する知見を、カジュアルかつわかりやすい言葉でシェアしていく予定です。具体的には、以下のようなテーマを考えています。
• EC運営の実践ノウハウ
実際に手掛けたサイト運営の事例や、広告運用、データ分析を活用した戦略の立案・実行方法など、現場で役立つテクニックを具体的に解説します。
• デジタルマーケティングの最前線
Amazon広告をはじめとするデジタルマーケティングの最新施策や、効果測定、PDCAサイクルの回し方、チームへのデータ分析の浸透方法など、実践的なアイデアを紹介します。
• 未来のEC市場と技術革新
急速に進化するEC業界やマーケティング技術の最新動向、そして私が注目している新しい技術やトレンドについて、未来を見据えた考察も行います。
• キャリアの挑戦と転機
研究者からECの世界へ、そして数々の転職と挑戦を経て辿り着いた現在のポジション。転職のタイミングや決断の裏話、成功と失敗から学んだことなど、キャリア形成に役立つストーリーをお届けします。
私の経験は、挫折と成功、試行錯誤の連続でした。その中で学んだ「挑戦することの大切さ」や「データの力」が、皆さんのビジネスやキャリアにも何かしらのヒントになれば嬉しいです。今後もnoteを通して、役立つ情報やエピソードをどんどん発信していきますので、ぜひお付き合いください!
どうぞよろしくお願いします。