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私は3人の祖父がいる。

皆さんは【おじいちゃん】何人いますか?


私は3人います。


父方の「おじいちゃん」
母方の「じい」
そして 「ばぁばんじい」


祖父の呼び方って色々だ。


、、、、、、。


「ばぁばんじい」ってなんぞや???


そう思いますよね。分かります。

私自身、友達にも説明めんどくさくて話さないし。笑


今回はこの「ばぁばんじい」のことを書かせてもらおうと思う。


まず父方の「おじいちゃん」には会ったことがない。

私が生まれる前に亡くなっている。

父にそっくりのおじいちゃん。


そして実家で一緒に住んでる「じい」。

母の父。

昔は男前であっただろう高い鼻をお持ちである。

耳も遠くて寝てばかりでいるが。

そんなじいは私のばぁばん(祖母)の

「元」夫である。


え?じゃあ「現」夫は??


そうそれが

「ばぁばんじい」なのだ。

複雑!そしてここまで長いのです。

だからあまり話さないのですが、、笑
noteですから。良しとしてください。

では初めは、ばぁばんとばぁばんじいの出会いから。

ばぁばんは営業でバリバリ働いていた。
その結果

家を建てます。ばぁばんのお金で。
すごい。

そしてその家に来た大工さんが

ばぁばんじいでした。

ロマンチックですよね。
けどこの時、ばぁばんもばぁばんじいも
家庭があった。

小さくて美人で有名だったばぁばんと
優しくて体格のいいばぁばんじい

お互い惹かれ合うのに時間はかからなかったのでは無いだろうか。

そんなこんなで2人は

家庭を捨て
2人で生きていくと決めました。

たくさんの人を傷つけ
たくさんの人を泣かせた

けどそれ以上のものが2人にはあったのかも知れません。

母はばぁばんが家を出ていく時の
「別れなくてはいけないかもしれない」
と泣き叫ぶ母を見て

もうばぁばんは1人の女性なのだ。

そう思ったと話してくれた。

そんなばぁばんじいだが
血の繋がりのない私と兄を大変可愛がってくれた。

本当の孫以上に。

特に兄は母にとって初めての子どもだったこともあり、遊びに行ったところがないんじゃない?と言うほど遊びに連れて行ってくれていたらしい。

そして私もよく海に連れて行ってもらったり
お寿司にも連れて行ってもらった。

私が気まぐれであげた敬老の日のプレゼントの包み紙も大切に置いてくれていた。

仕事終わりに出会ったばぁばんじいに塩飴をあげたら泣いて喜んでくれた。

ほんとのじいよりじいだった。

しかし、去年の夏、ばぁばんじいは
胃がんで亡くなった。

大きな体は細くなり
自慢のゴツゴツの手はもう動かなかった。

お葬式にはばぁばんじいの子ども、孫もいて
周りからすればハチャメチャ。

けれど仲は良い。
それもばぁばんじいが運んでくれた縁なのか。
どうなのか。

きっと世間からすればあまり良いとは思われないことをしてきた人だろう。

でも、でも
私にとっては

大好きな「ばぁばんじい」なのだ。





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