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教育ってだれのため?

結論。

『みんなのため』です。

主語がIだけや、youだけになることは非常に危険です。教えて育てるのは、自分自身も相手も該当します。

みなさん。今教育をしていて、『自分』のためや『相手』のためだけになっていませんか?

具体例を挙げます。

事案①自分パターン
『教材研究5時間も頑張ったおかげで、良い授業ができた。これだけの授業が作れたのだから、周りには授業の概要を共有しないでおこう。私の授業の価値が薄れる』

事案②相手パターン
『⭕️⭕️さんは、私だけしか対応できない。私がいるから、⭕️⭕️さんは落ち着いている。⭕️⭕️さんに時間をかけたいから、三者懇で最後の時間に設定しよう』

お気づきですよね。自分のため。相手のため。が先行すると、結論『誰のためにもならない』

そして、ブラックボックス化してしまうことで、何か大きなことが起きてもすぐ共有されず、事態は知らぬうちに手遅れとなる。

厳しい伝え方をしますが、教員は児童生徒の親でもなければ、卒業後のことなんて追うことはできない。

その場その場の誤った感情で行動・言動してしまうと、最後に困るのは当事者の児童生徒である。

長期的に見て、どうすれば児童生徒は自立してあらゆる視点で物事を考えられるようになるだろう。
そう考えると、教え込む教育に未来がないことはわかりきった話である。誰がどの教育を提供しても成長できるように仕組みづくりをする。この仕組みづくりについてもおいおいお話しします。

話を戻しますが、私は常に自分自身を俯瞰するよう努めています。

『教材研究でこれだけ時間をかけると、確かに授業はよくなるが自分自身の体や精神はどうなるのか?』
『今児童生徒にこの発言をこの場面でしたら、どういった現象が起きるのか?アウトプットする前に管理職や学年団にまずは共有しないと』

私が実際に行っているみんなの教育。
①自分100%or相手100%を狙うのではなく、自分50%相手50%を狙う。
②情報を見える化する。
③時間をとにかく大切にする。
④どんな時でも俯瞰する。

④がとにかく大事。それは自分の思いも相手の思いも尊重しなければいけないから。俯瞰する力は、養える力。トレーニングを繰り返せば、必ず身につく。
具体的なトレーニング方法は、どんな時でもまず『①答えをすぐ出さない』現象に対して疑問を持ち、『②他者に共有する』この2つができれば後は、自然と俯瞰する力は身についてきます。なぜなら、落ち着いて思考する力や、他者の思考に触れ、引き出しが増えるから。

みんなの教育は1人では絶対に達成できない。
1人ではすぐ限界が来る。体力的にも精神的にも。
持続的に質の良い教育を提供し続けるためには、周囲の力が必ず必要となる。

行き詰まったとき、落ち着いて考えてほしい。周囲の力を借りることができたら、案外簡単に解決することはよくある話。

主語がIやyouに陥っている時。自己を俯瞰してほしい。その教育は誰のため?もう一度深く考えてほしい。
しんどい時投げ出したい時、思い切って休む。それも一つの手。
助けてほしいと周囲に助け舟を出す。これも一つの手。もっともっと周囲を頼ろう。あなただけしかできない仕事なんて存在しない。みんなができる仕事を作り上げたらいいじゃないか。そしてみんなで達成したことを喜び合ったらいいじゃないか。

学校の職員室に居場所がないなら、私にいつでもDMしてください。たとえ、場所が離れていようが校種が同じでなかろうが、教員としての立場は同じです。一緒に考えましょう。

苦しい昨今の教育事情は、よくよくわかっています。弱音を吐くだけでは結果は変わらないことがほとんどです。苦しみながらも、周囲と繋がって乗り越えていく。今の教育業界に必要な力。
『みんなの教育』→繋がる力。

今回は『みんなの教育』についてお話ししました。

次回は、『できる先生の共通点』についてお話ししていきます。この記事が少しでもタメになったと思った方は、コメントやハートをいただけたら嬉しいです。


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