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山羊座覚書 20250117
映画『PERFECT DAYS』の続きを観た。
もっと淡々としたものを想像したが、結構いろいろな出来事が起こった。基本受け身で、ささやかな幸せ好きの村上春樹読者に響く内容だと思った。
YouTubeなどに沢山でてくる、モーニングルーティンや、小さく暮らす清貧生活など、近年のトレンドをよくリサーチしてつくられている印象を持った。
昔観たヴェンダース監督の映画には、私の知らないカルチャーや人間模様があふれていた気がするが、私が若かっただけかもしれない。
今朝、デイビッド・リンチ監督が亡くなったことを知った。ひどく悲しい。
昨年後半は仕事と作品制作で気が張りつめていたが、プライムビデオで『ツイン・ピークス』が観れることを知り、夜中にガス抜きの楽しみをもらった。
昔、熱狂してVHSテープで観た際は、画像の荒さや暗さで何を観ているのか分からないことも多かった。薄らいだ記憶から、今回は別物のように楽しめた部分も多い。
どんどん観て、存在を知らなかったリミテッド・イベント・シリーズまで感覚的には一息で観た。
リンチ監督の映画にいつから触れたかは覚えていないが、普通にぺらぺらと感想を言えるようなものではなく、鑑賞というより体感に近い。だからいつも気合いがいるし、勇気がいる気がする。
イベント・シリーズも、私の好き嫌いやこのご時世への配慮など一切関係なく、ぶっ飛んでいてすごかった。毎回びびった。
すべて観終わったとき、さすがリンチ師匠!と思ったが、続編を観れるような気はしなかった。
たくさんの甘美な悪夢をありがとうございました。
いつか髪型を真似てみたい。