マラケシュ心中/中山可穂
読了
・「マラケシュ心中」中山可穂
読み途中
・「ミトンとふびん」よしもとばなな
・「自分の顔が嫌いですか?」町沢静夫
読み始め
・「白い薔薇の縁にて」中山可穂
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中山可穂「猫背の王子」を取り寄せるまでほんのちょっとつまむつもりで、
中山可穂「マラケシュ心中」を読み始めてしまい、そしたらすごく面白くて秒で読み終わった。マジでやばい本だった。怖すぎ。体感5秒くらいで読み終わった。現実では2時間くらいなんだけど。2時間を5秒に感じさせる本、ヤバいでしょ。怖い。
中山可穂さんの本、だいたいは主人公が相手を魔性の女かのような描写するけど、主人公が魔性だと思う。人妻に惚れてよその家庭ぶち壊しすぎだよ〜。魔性の人間から見た世界ってこうなんだなって思うとすごく興味深い。面白い。魔性の人間って生きてるだけですごく激しくて大変そう。気分が一行ごとに山の天候より激しく変わる感じ。でも読んでると、なんか、お茶を飲んだりしただけで気分がガラッとかわってイライラしたり穏やかになったりする主人公の気持ちがわかるような…わからないような。いやわからないかな。
作家は(作品にとっても)神ではない、と後書きで言っていて、酷い目にあったキャラに対しての感想が送られてきても、えーそんな感想言われると悲しいな〜でもこのキャラにはこれしかないししょうがないよね〜まあ勝手に自由に感想言っててくださいネ!って感じで潔くて良かった。
ネット小説で心中ものを読んだ直後だったんだけど、ファンタジーで鬼と神のカップルだったので「心中しよう!」って駆け落ちしても結局死の概念がないから死にっこないなーって思いながら読んでたのに対して、マラケシュ心中はうおおおお!人間って死ぬ!と思いながら読んだのですごくハラハラした。
でもやっぱりいろんな作品を読むと、死がない世界より死がある世界のほうが救いがあるなあと思う。たぶん先の見通しがつかないほうがメンタル崩しやすいのと一緒で、「死」という大きな予定が人生の中にあるってわかってる方が、なにも予定がなく先々どうなるかわからないより心身の健康に良さそう。いや鬼とか神に心身の健康の概念があるのかわからないけど。
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夢の話。
普段通っている美容クリニックで、「顎下脂肪吸引しましょう!あと糸入れてちょっと引き上げましょうね」みたいなこと言われる夢を見た。
お金さえあれば是非やりたい。
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