虐待サバイバーが乗り越えるべきものたちその1
私たち虐待サバイバーが
幸せであるためには
乗り越えないといけない事がいくつかあると思う
少なくとも私には
そういうものが複数あった
厄介な事に
わりと長らく
継母と同じぐらいの年代の女性全般
もしくは雰囲気や声が似た人
が全部苦手だった
そう言う人を目の前にすると
自分の全てが萎縮してしまい
不安と恐怖の感情に襲われるのだ
それが徐々に解け始めたのは
看護学生の時だった
解剖学を習った時
人って皮一枚の下
は皆ほとんど同じだな
と思った
どんなに偉い人でも
またどんなに怖い人にでも
平等に病や死はやって来る
とてもとても強そうな
権威のある人でも
病気の前には時に無力だ
継母に良く似た
苦手なタイプの女性患者様と
たまたま接する機会があり
少しお手伝いが出来た
怖い
と感じた人でも
本当は怖がる事はないのかな
皮の下は皆おなじだしな
と思えた
その方の優しさに触れた時
継母にも
もしかしたらこう言う優しさが
あるのかも知れない
いや
あるな?
と思えた
私には腹違いの弟がいる
6歳離れていて
とても可愛い弟だった
4年ぐらいしか一緒に暮らさなかったが
今でも可愛い弟だと思えている
弟に対しては
もちろん継母はとても優しかった
弟の面倒を見ている私に対しても
いつもよりは少し優しかった
あの人にも優しい面はある
そこまで怖いと思わなくても良いのかも
と思えるようになった
次に
実際に看護師として働きはじめ
夢中で多くの患者様と接するうちに
どんなに社会的に権威のある人でも
芸能人でも
皆同じ人
と言う意識が根付いていった
そのうちいつのまにか
継母と同じ年齢の女性に対しての
恐怖感が薄れていった
多忙で待った無しの現場では
苦手だどうのこうのなんて
思っているヒマすらない
と言う事も良いふうに作用したのだろう
期せずして
大きな課題を一つクリアする事が出来た
この仕事を選んで本当に良かったと思う
もちろん継母本人に対しての苦手意識はあるが
そこは接しなければ良い話
人によって課題は違うと思う
世の虐待サバイバーたちが
みなどうにかして
ご自身の課題をそれぞれに
乗り越えられる事を切に願う
この記事が
少しでも
何かのお役に立ちますように!
みんな
頑張ろうね〜!!