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好奇心だけで、オープンウォータースイムクラスを体験してきました

毎週土曜日はプールの日。
朝9時半頃から30〜40分ほど、往復コースで一人黙々と泳いで、誰ともおしゃべりすることなく帰る、というのをこのスポーツクラブに入会してから半年ほど繰り返してきました。

何度も通ううちに、この土曜の朝はほぼ同じメンバーがいることに気づきます。
年齢層は高め?
ウォーキングレーンの奥にあるエクササイズゾーンで世間話をしている2人の女性(70代?)
片道コースにいる大きな男性と小さな女性の多分ご夫婦(60代?)
プールサイドでずーっとストレッチしている男性(40代?)
往復コースで優しい感じのバタフライのあと、背泳ぎ、平泳ぎ、そしてクロールとメドレーの練習をしていると思しき女性(50代?)
かっこよくクイックターンして延々とクロールで泳ぎつづける男性(40代?)
などなど。

先月、優しいバタフライの女性と同じコースで泳いだ時に「柔らかいバタフライでいい感じですね」と声をかけさせてもらいました。
その方は「初めてバタフライ」のクラスに参加しているとのこと。
少しだけお話できました。
この日以来、顔を合わせると「お疲れ様です」程度には声をかけ合えるようになりました。

そして、2週間前に運命の出会いが!(大袈裟?)
女性一人だけが利用している往復コースにチャポンと入ったところで、その人が「どうぞ」と声をかけてくれたのです。
そして「すごく泳げそうな感じね」と言われました。
実態はともかく、私の肩はガッチリとしています。
即座に否定しつつ「いつもどのくらい泳ぐの?」という質問に「800くらいですが、一気には100が精一杯です」と答えました。
すると彼女も、同じような感じだと言いました。
クロールでゆっくり往復すると、その人はもう上がっていました。
残念、もう少し話をしたかった。

翌週、シャワールームの前で鏡を見ながら帽子をかぶっていたら、彼女が水着を洗っていました。
「もう上がりですか?」と尋ねると「7時半から泳いでるから、今日はもうおしまい」と言うので、驚いて「そんな早い時間に泳げるんですか?」と聞いたら、オープンウォータースイムクラスのことを教えてくれました。

スポーツクラブの開館時間は9時ですが、土曜日はその前の時間に外部のコーチが来て、90分のクラスがあるそうなのです。
プールに向かう階段の踊り場に案内が貼ってあると聞いて、行ってみたら、ありました。
他のレッスンの案内は目にしていましたが、オープンウォータースイムクラスのはスルーしていたのでした。
たぶん、「トライアスロン」という文字があったせいで、自分には関係ないと思ったのでしょう。

案内をよく見ると、、、
・体力をつけたい
・泳力を強化したい
・長距離を泳げるようになりたい
・マスターズ在籍者
・トライアスロンに興味がある
・トライアスロン経験者
などなど、興味があればなんでもOK
とあります。

これは、距離を伸ばしたいと思っている私にちょうどいいクラスなのでは?
持ち前の好奇心がムクムク頭を持ち上げて、その日の帰りに早速、無料体験を申し込みました。
体験してみて、もしも、とてもじゃないけどついていけないレベルだったら尻尾を巻いて退散すればいいし、とにかくやってみないと始まらない!

体験の日までの1週間、どんなレッスンなのか知りたくて、YouTubeで各地のオープンウォータースイムの練習動画をいくつも見て、いろいろ想像して楽しみました。
コースロープをみんなはずして、ブイを回る練習とかもするのかしら?なーんて。

そんな訳で、体験してきました。
参加者は男性8人、女性3人、そして中学生くらいの子たちが10人ほど。
コーチに自分の泳力や参加の目的などを伝えます。
クロールで一番長く泳げたのは150m。
だんだん苦しくなってくるので、100を超えたあたりでもうターンするのを諦めることが多い。
ゆっくり何往復も泳ぎ続けられるようになりたい。

一番端のコースを独占してまずは50m泳ぎました。
それを見て、私だけ別メニューで指導してくれました。
メンバーたちは5秒おきに次々とスタートして前の人についていってます。

私専用ドリル
・片手クロール(ビート板あり)25m2本×左右
・片手クロール(小ビート板あり)25m2本×左右
・片手クロール(ビート板なし)25m2本×左右
・ブルブイを足にはさんでクロール50m×4本
息継ぎは左右交互に
・ビート板キック(顔つけ)25m×4本
・クロール50mを20秒休憩で4本
・ボールを両手に持ってクロール25m×4本

ビート板キックの様子を撮影して見せてくれました。両肩が揺れています。
上半身に力が入ってるのですね。
力を抜くのって難しいです。

キャッチアップのあと手が下がってしまうのは意識していてもなかなか直りません。
やっぱりこの日も指摘されました。

ビート板を使うのは何十年ぶり、プルブイは初体験でした(たぶん、記憶にないので)。
こういうドリルはしていなかったので、とても新鮮でした。
帰宅してから、それぞれのドリルの意義と注意点をYouTubeでしっかり復習しました。
頭で理解して、それをカラダで表現すると体得しやすいのです。

コーチには「何度も繰り返し練習することで出来るようになります。教わっても急に出来るものではありません。」と言われました。
それはその通りです。
出来ないから練習するのです。
長い目で見ないといけません。

練習終わりに例の彼女が「どうだった?できそうでしょ?入るよね?」とニコニコしながら私に名前を確認してきました。
周りの人に私を紹介し始めます。
「みなさんのスピードにはついていけないと思うので、別メニューでもいいなら参加したいです」と言うとコーチが「大丈夫、メニューが全部出来なくても、間引きで泳いでもいいし。」と言ってくれたので、入会することにしました。

さあ、次週から毎週土曜は仕事のある平日より30分も早起きしてプールです。
長距離を泳げるようになるかなぁ。
いずれにせよ、土曜日を楽しく過ごせそうです。

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