【マンガ感想】『ハチワンダイバー』を約10年ぶりに読んだらやっぱり面白くて脳汁が出まくった。
【はじめに】
記事に目を留めて頂きありがとうございます。今回は漫画掲載サイト
「ヤンジャン!」に掲載されている将棋漫画『ハチワンダイバー』(完結済)の感想になります。
マンガやアニメに感想を書くに当たっての私の考え方などをこちらにまとめていますので一読頂けると嬉しいです。
10数年間に一度読んだ作品なんですが、なんとなく漫画掲載サイトをお散歩していたら見つけてしまい、懐かしさのあまり無料で読めるところまで読んでしまいました。
漫画好きの先輩から勧められ、将棋漫画らしからぬ展開に衝撃を受け、脳汁がドバドバ出まくったのを思い出しましたねw。
なかなか絵のタッチの癖が強いので勧められなかったらまず読まなかった作品だったなと今更ながらに思いますが、絵柄そのものの好き嫌いにこだわらず、色々な作品を読む様になったのもこのぐらいからだったと思います。
【こんなおはなし】
プロ棋士を挫折し、賭け将棋ので生計を立てる青年 菅田健太郎 が「アキバの受け師」を名乗る女真剣師 中静そよ との出会いをきっかけに真の真剣師(賭博により生計を立てる人)として将棋の道を極めていく物語です。
将棋を題材としつつも、将棋のゲーム性というよりは将棋の盤上で人間同士が感情の殴り合いをするような泥臭い展開が魅力で、将棋をかじった程度でも(なんなら知らなくても)充分楽しめる作品となっています。
登場人物の癖が強く、生理的に合わない人もいると思いますが、そこから繰り出される勝負への熱量が尋常じゃないため、熱くなれる事うけあいです。
まぁ、文章下手くそなんで詳しくは↓、掲載サイトの引用をどうそw
興味のある方はこちらの掲載サイトでご覧ください。(これを書いている今日現在で二十数話が無料読めます)
【感想】
・将棋漫画と思ってみたら面食らった
そもそも私の将棋経験と言ったら小学校の将棋クラブでわちゃわちゃ遊んでいた程度なので将棋が何たるかなんて言えないし、これぞ将棋漫画みたいな定義もおこがましくて言えないんですけどね。
将棋漫画のイメージって知能バトルというか、ちょっとはっちゃけても学校の将棋部を舞台にしたコメディっぽいのを想像してたんですけどね。
見事に裏切られました(もちろん良い意味で)。
将棋を中心に物語は進んでいくので紛れもない将棋漫画でありながら、王道ではなく邪道をあえて進んでいくというか、例えにならないかもですが、活人剣じゃなく殺人剣、武道じゃなく武術を極めていくような、そんなアンダーグラウンドな将棋漫画です。
・最初そうでもなかったヒロインがだんだん可愛く見えてくる。
↑の画像を見てのとおりというか、絵柄のタッチも手伝って漫画の序盤は中々ヒロインの可愛さが見えてこないんですよね。簡単に言ってキラキラしてない。
ただ、不思議なもので物語が進むにつれ、ヒロインの可愛さが開花して来ます。絵に慣れてくるとだんだん好きになってきちゃうんですw。
いっぱい食べるところとか、口数少ないけどなんか優しさを感じるところとか、だらしない体型とか、意味なくメイド服着てるところとかw
いや。。。私の趣味の部分が多いかもしれません。。。すいません。
・理不尽上等、だからこそ面白かった。
この漫画、もともとの設定も手伝って理不尽な展開が凄く多い、それが笑いを誘うための漫画上のネタではなく、さも当然の様に展開されていく様子がむしろ気持ちよく、漫画の面白さに拍車をかけてくれます。
切れ味の良い綺麗に整った漫画では表現できない、鈍器でひたすら殴り合うような真剣勝負の危うさを見事に表現していると感じました。
【さいごに】
正直なところ、10年以上前に一度読んだ作品をここまで楽しめるのは意外でした(良作はいつまでも良作なんですね)。
昔を思い出しつつ、掲載サイトの無料で読めるところまで読み直したんですけど、やっぱり続きも読みたい。多分実家の本棚に残ってたはずなんで探して読み直そうかなと思った今日この頃でした。