457:大事なあの『毛』のはなし・・・
『鼻毛』について。
よく抜いている人もいますが、人間に生えている髪やヒゲなどの毛の中でも、鼻毛は特に実質的に大事な働きがあり、決して『ムダ毛』などではありません。
その鼻毛の大きな働きの1つ目は、ゴミや埃、病原体などから身を守る、『空気清浄機』としての役割です。
鼻の中の、特に奥に生えている鼻毛は1分間に約250回程のスピードで、ユラユラと風になびく草のように動き、埃や病原体をキャッチしてその侵入を防ぎます。
そしてさらに鼻毛は、鼻の中の 温度や湿度を一定に保ち、その奥の喉の粘膜の乾燥も防ぐ役割を果たします。鼻や喉が乾燥すれば言うまでもなく風邪などのウィルスが増殖しやすくなります。
そして鼻毛の働きの2つ目は、『嗅覚』。実はニオイを感じる嗅細胞は、鼻の奥の天井部の粘膜の中にあり、そこに生える鼻毛は嗅細胞が分泌する脂肪質の層で覆われています。
ニオイの元となる物質はその鼻毛の脂肪質に溶け込み、嗅細胞に伝わり脳で臭いとして認識されるというわけで、鼻毛がないとニオイも感じなくなるのです。
鼻毛の大切さ・・・理解できたでしょうか。
そうは言っても、鼻の穴から飛び出した鼻毛はやっぱりちょっと格好悪いものですが、落ち着いてきたとはいえ、コロナの感染とかも気になる昨今なので、外見から目立たないくらいに切るのはいいですが、短く切ったり剃ったりは控えた方がいいでしょう。
中野坂上治療院
古賀 直樹
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